メルセデスF1はW15のラップタイムが伸び悩んでいる「理由」を特定しており、チーム代表のトト・ヴォルフは、マシンの問題を解決するべくトラックにアップグレードを投入するために「6速ギア」に入っていると語った。かつてのワールドチャンピオンは冬にマシンをオーバーホールし、以前のゼロポッドコンセプトの基礎を築いたコンセプトを消し去ったが、新型W15は期待に応えられていない。
メルセデスは日曜日のグランプリでまだ表彰台に上がれておらず、カスタマーチームのマクラーレンやフェラーリの後塵を拝しており、コンストラクターズチャンピオンシップでは4位にとどまっている。チャンピオンシップリーダーのレッドブルが239ポイントを獲得している一方、フェラーリはマクラーレンを上回り2位で、両チームとも今シーズン勝利を収めており、次いでメルセデスが64ポイントとなっている。セッションごとにパフォーマンスが変動する一貫性のないマシンに対処しているヴォルフは、メルセデスが苦戦している場所と理由について「今は明らかだ」と語る。そして、メルセデスのテクニカル・チームは、これらの問題を解決するためのアップグレードをトラックに導入するために「全力で 」取り組んでいる。「クルマがどうなっているのか、なぜ苦戦しているのか、どこで苦戦しているのかが明確になったので、マシンをより良い状態に導くために何が必要なのかをより理解できるようになったと思う」とトト・ヴォルフはマイアミで語った。「F1では開発を加速させ、ビートを生み出すことができる。 我々はフル回転だ。デザインオフィスは総動員。生産部門はフル稼働だ」「それ以外はいい仕事をしている。すべての工場が6速ギアに入り、我々が非常に役立つと信じているものをマシンに持ち込んでいる」「自分たちが何をすべきかは分かっていると思う。彼らがクルマに何をもたらしているかという点では、もう生産に投入してもいいというところまで到達しなければならないので、あまり急ぐことはできない」「その部品が来たら、あるいは部品が来たとしたら、その部品を整理する必要がある。だから、これは何週間もかかる問題なんだ」メルセデスのフルアップデートパッケージがイモラでデビューメルセデスは、マイアミGPでトラックにいくつかのアップグレードをもたらしており、トラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、パッケージの後半は今週末イモラで開催されるエミリア・ロマーニャGPに向けて準備が整っていると語った。ルイス・ハミルトンが6位、ジョージ・ラッセルが8位と、マイアミでのチームの結果は期待通りではなかったが、ショブリンは期待通りに機能したと主張する。結果はむしろ、ライバルたちも一歩前進したケースだった。「私たちはアップデートキットの約半分をマイアミに前倒しすることができたし、残りの半分はイモラに到着する予定だ」とショブリンは語った。「期待どおりに機能しか?そうだね。フロアに期待していたパフォーマンスを発揮できているようだ」「現時点での問題は、他のみんながマシンを開発していることだ。マクラーレンが大きなパッケージで前進しているように見えるし、ドライバーたちが戦わなければならないハンドリングの問題もあり、そのパフォーマンスすべてをストレートに前進と見るのは難しくなっている」「セッションごとにマシンの挙動が大きく異なることがあり、それを把握するまでは、この種のアップデートから得られる恩恵は常に薄れることになる」「でも、ここ数戦のレースを終えて、ドライバーにとってもう少し扱いやすいクルマにするために何をすべきかということがはっきりしてきた。重要な予選周回で、ドライバーたちが望むところにマシンが進むようにね」「そして、今後3、4レースにわたってアップデートされるであろう良いスレッドのようなものも手に入れた。多くのハードワークが続いているが、その成果がすぐに現れ始めることを願っている」