メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは、マックス・フェルスタッペンを現在のレッドブルF1チームから引き抜こうと考えているという。レッドブルと2028年までの契約を結んだフェルスタッペンだが、ミルトン・キーンズを本拠地とするレッドブルの最近の内部騒動により、フェルスタッペンが退任する可能性が浮上している。
週末のサウジアラビアGPではその可能性が高まり、フェルスタッペンの盟友であるヘルムート・マルコがチームを追われる可能性があることが判明した後、フェルスタッペンは退団をちらつかせた。2025年に向けてルイス・ハミルトンの後任を探しているヴォルフは、フェルスタッペンとレッドブルチームを取り巻く動向を注視している。ヴォルフはすでにバーレーンGPの週末に何度か目撃されており、ヨス・フェルスタッペンやドライバーマネジャーのレイモン・フェルミューレンと話し合っていた。しかし、フェルスタッペンの加入を熱望する一方で、彼を納得させるにはより良いマシンを作ることが重要だとヴォルフは認めている。なぜなら現時点でメルセデスはレッドブルに大きく遅れをとっているからだ。「フェルスタッペンを獲得したいのはやまやまだが、その前にマシンを整理する必要がある」とヴォルフは説明する。「ドライバーのジョージ(ラッセル)とルイス(ハミルトン)には、将来を夢見る前にマシンを改善し、良い装備を与える義務があると思う」ヴォルフは、この件に関して最終的にボールはフェルスタッペンにあると語った。「これはマックスが決断すべきことだと思う」とヴォルフは付け加えた。「彼をクルマに乗せるために逆立ちをしないチームは、グリッドの上にも下にも存在しない」ドライバー市場が流動的な状態にある中、ヴォルフはジョージ・ラッセルの来年のチームメイト探しについて、決断を急ぐつもりはないと一貫して述べている。メルセデスは引き続きF2におけるアンドレア・キミ・アントネッリの進歩を評価しており、カルロス・サインツとフェルナンド・アロンソの両名が噂されており、参加を希望する経験豊富なF1ドライバーは不足していない。決断するでのスケジュールについて「待つことになると思う。興味深い選択肢がいくつかある」とヴォルフは語った。「若いドライバーが少し年上のドライバーと対戦するなど、シーズンがどのように展開するかを評価できるようになればなるほど、それは今後数週間で決定を下すことにはならないだろう。行き先にもよりますが、数か月はかかるだろう」