メルセデスF1の元CEOであるニック・フライは、かつてチャンピオンに輝いたチームには主要なライバルであるレッドブルに対抗して打ち負かすだけの強力な技術部門はもはや存在しないと考えている。2002年から2008年までBARとホンダのワークスチームを率い、その後ロス・ブラウンとともにブラウンGPの指揮を執ったニック・フライは、2010年のF1シーズンを前にメルセデスがブラックリーチームを買収した後もチームに残った。
彼は2013年までチームのCEOを務め、メルセデスを前人未到の8年連続でF1コンストラクターズチャンピオンに導いた現チームボスのトト・ヴォルフが就任した。しかし、かつて圧倒的な強さを誇ったメルセデスは、2022年に導入されたF1のグランドエフェクトレギュレーションへの適応に苦戦している。昨シーズン序盤、チームは大胆な“ゼロサイドポッド”コンセプトを放棄し、よりオーソドックスなデザインに戻すことを余儀なくされた。その変更はチャンピオンシップ2位に貢献した。現在、メルセデスは、首位の座を取り戻すためにたゆまぬ努力を続けている。しかし、ニック・フライは、メルセデスがレッドブルを超えることはおろか、差を埋める能力にも懐疑的だ。メルセデスF1の元CEOニック・フライ「こんなことを言うのは申し訳ないが、私がかつて所属していたメルセデスでは、テクニカルチームが十分に強いとは思えない」とフライはOLBGに語った。エイドリアン・ニューウェイのチームと競争するのは至難の業だ。彼らは素晴らしいチームだが、技術的に別の道を歩んだために大きく遅れをとってしまった」「毎年毎年、改善のスピードは著しいが、うまくいかないコンセプトで1年や2年過ごすと、結果的にトラブルに見舞われる」「後からそう言うのは簡単だが、彼らはレッドブルなどがずっと前に学んだことを学んでいる。追いつくのは難しい」「彼らが良いチームになることは間違いないが、並外れたチームになるかどうかは分からない。メルセデスが一貫してレッドブルを打ち負かすとは思えない」「彼らには深い愛着があるから認めるのは難しいことだが、今年は難しいだろう」一方、フライはフェラーリがレッドブル勢に一泡吹かせることができると考えている。「フェラーリも改善を続けるだろう」とニック・フライは説明した。「フレッド・バスールはチームリーダーとして経験豊富だし、イタリアメディアのプレッシャーから身を守ってくれると思う」「彼は良い仕事をして、チームを落ち着かせてくれると思う。感情的にならないようにね」「フェラーリはレッドブルをプッシュする有力候補だ」
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