メルセデスF1チームは、2023年のF1世界選手権に向けて馬力を大幅に向上させたという。ブラックリーを本拠地とするメルセデスF1チームは、波乱に満ちた2022年シーズンから立ち直るべく、2月15日(水)に2023年F1マシン『W14』を発表する。Formu1a.unoによると、メルセデスF1チームは2023年シーズンに向けて「10馬力」を追加し、昨年発表された際に注目を集めたゼロサイドポッドコンセプトも維持する予定だという。
しかし、このコンセプトはトラック上でのパフォーマンスには結びつかず、メルセデスF1チームは1年の大半をその苦悩を理解することに費やした。昨年末、トト・ヴォルフが空力設計を変更しないことを明言していたため、空力設計を維持することは驚くことではない。「風洞に入って、『あれは今年のクルマに似ているね』と言ったが、彼ら(メルセデスのエンジニア)はまったく違うと言っている」「空気の流れ、重量配分、エアロマップ。我々のクルマは今年半ばに根本的に変わった」「根本的にコンセプトを変えたが、車体には何も(違いを)見ることができなかった。ナローコンセプトは、ある意味、レッド・ヘリング(人の気をそらす情報)のようなものだと思う。違いますが、見た目は同じだ」しかし、より興味をそそられるのは、エンジン凍結の中でF1パワーユニットの性能が向上していると報告されていることだ。昨年、F1エンジンの開発は中止されたが、メーカーは信頼性に重点を置いた変更を導入することが許されている。このレポートによると、メルセデスは信頼性を向上させ、「ブラックリーから聞こえてくる噂ではドイツエンジンは二桁の値を獲得する」という。冬休み中には、フェラーリが2023年シーズン開幕に向けて最大30馬力の出力アップを図るという報道も出ていた。しかし、そうした指摘はフェラーリのF1チーム代表であるフレデリック・ヴァスールが「冗談」と一蹴している。メルセデスとフェラーリの両チームは、前年度に数戦を残してドライバーズチャンピオンシップとコンストラクターズチャンピオンシップを獲得したレッドブルを脱落させるべく2023年のキャンペーンに挑む。