メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1イギリスGPで初めて実施される『スプリント予選』が“トレイン”もしくは“クラッシュ祭り”になるのではないかと懸念している。土曜日の午後に行われる史上初の『スプリント予選』では、メルセデスF1のルイス・ハミルトンが1番グリッドからスタートする。
週末を通したスプリント予選のフォーマットは、F1にとって魅力的なショーとなっているが、F1ドライバーは日曜日にための良いグリッドポジションを狙いにいくか、週末を台無しする可能性のあるクラッシュやインシデントのリスクを天秤にかける必要がある。メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは「すべてが非常に混乱している。何時に始まるのかさえわからない」と笑いながら語る。「2つの極端な状況が見られるだろう。フィールドにあまり多くのことが起こらない高速のトレインでフィールドするかだ。グランプリにむけてドライバーが非常に不満を感じているのを見たくないね」フェラーリのカルロス・サインツは「接触や問題が日曜日に引きずられるリスクが高い」と同意する。「リスクを冒して、あらゆる機会を掴まなければならないけど、同時にレース自体よりもマージンが大きいかもしれません。スプリントはレースの準備にすぎないことを忘れないでおく必要がある」レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「肝心なのは、ドライバーはレーサーであり、ライトが消えるとどんなギャップであろうと縮めようとすることだ」「多くの注意が払われるとは想像できない。しかし、前のドライバーは後ろのドライバーよりも失うものがたくさんあるので、さまざまなレベルのリスクが見られるだろう。面白くなるだろうね」また、クリスチャン・ホーナーは、金曜日の予選ではメルセデスのルイス・ハミルトンが優勢だったが、チャンピオンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンは復讐するだろうと警告した。「ここではメルセデスが非常に強いことを知っていたので、予選ではなくレースのためにクルマをセットアップした」とクリスチャン・ホーナーは語った。