メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ライバルのレッドブル・レーシングによって開拓されたハイレーキのコンセピトに切り替えることは“物理的に不可能”だと認める。トト・ヴォルフは、F1プレシーズンテストの結果から、ダウンフォースを削減してマシンへの負荷を下げるために2021年に導入された空力ルールの変更が、レーキ角の低いコンセプトを採用しているチームにペナルティを課しているようだとの疑惑を早くに認めている。
メルセデスF1は、伝統的にローレーキ、つまり、フロアが地面に近いマシンを走らせてきた。トト・ヴォルフは、F1バーレーンGPの金曜日に先立つ会見で、チームの分析からハイレーキのコンセプトを走らせているマシンの方がダウンフォースの損失が少ないことが明らかになったと語る。「我々はレーキの高いマシンよりも規制の変更に苦しんでいるかもしれない。レッドブルは長年にわたってそのコンセプトを踏襲してきた」とトト・ヴォルフは語った。「失われたダウンフォースの一部を取り戻すことは我々にとってより困難だったかもしれないが、ここまで私が目にして期待しているのは、本当に厳しい戦いになることだ。それがファンが見たいものであり、我々が望んでいるものだ」「レッドブルは手ごわいチームであり、人々は本当に一生懸命にプッシュしている。彼らはハイブリッドパワーユニットが登場する前のチャンピオンシップであり、間違いなく最強のライバルだ」メルセデスF1は、プレシーズンテストは信頼性問題とアップデートされたW12のリアエンドの不安定性の問題によって妨げられた。。メルセデスF1は、2021年の新しいタイヤ構造とともに、より低いレーキを走らせることの組み合わせが、W12を最大化する方法を完全に理解することを妨げていると考えている。そして、トト・ヴォルフは、メルセデスF1が現在のレーキアプローチに貫き、2021年のシーズンを通して「そこから最高のものを引き出す」必要があることを確認した。「このレギュレーションの最後年には、レッドブルと他のいくつかのチームがレースをしているコンセプトを再現することはできなかった」とトト・ヴォルフは説明した。「それは物理的に不可能であり、レッドブルのようなサスペンションとセッティングを実行することはできなかった」「したがって、我々はそれを最大限に活用し、自分たちが利用できるものでマシンを調整する必要がある」