ダイムラーは、社名をメルセデス・ベンツに変更する予定であることを発表。メルセデスF1チームにとって大きな変更ではないが、会社の構造は変化する。1920年代にカール・ベンツのベンツ社とゴットリープ・ダイムラーらによるダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト社が合併してダイムラー・ベンツが誕生。同社は長い間メルセデス・ベンツの同義語だったが、ダイムラーの名前はほぼ1世紀の間続いていた。
ダイムラーは2月3日、商用車部門の「ダイムラー・トラック」を分離して上場させ、乗用車部門の「メルセデス・ベンツ」を後継会社とすると発表。ダイムラーの社名はメルセデス・ベンツになる。現在、ダイムラーは乗用車のメルセデス・ベンツ、商用車のダイムラー・トラック、金融・サービスのダイムラー・モビリティーの3社を傘下に収めておりが、このうちダイムラー・トラックを分離して2021年末までに上場させ、株式の大部分は既存のダイムラー株主に割り当てる。ダイムラーのオラ・ケレニウス会長は「メルセデス・ベンツとダイムラー・トラックは、特定の顧客グループ、テクノロジー、資本要素を持つ異なる会社だ」とコメント。「メルセデス・ベンツは世界で最も価値のある高級車ブランドであり、目の肥えた顧客に最も望ましい車を提供していく。ダイムラー・トラックは、業界をリードする輸送ソリューションとサービスを顧客に提供していく」「メルセデス・ベンツとダイムラー・トラックは、それぞれ技術の変革に直面する業界で競っている。分離によって両社はより素早い経営執行が可能となる」