メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンが雨となったF1シュタイアーマルクGPの予選で見せたラップを“この世のものとは思えない”と絶賛した。ウエットコンディションとなった予選Q3の最終局面でルイス・ハミルトンは、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンとの一騎打ちとなったが、ハミルトン自身が曰く“完璧なラップ”を決めて1.2秒もの差をつけてポールポジションを獲得した。
「滅多に見られないこの世のものとは思えないようなパフォーマンスだった」とトト・ヴォルフは語った。「彼のラップのオンボードを見れば、彼がアクアプレーニグでギリギリでマシンのバランスを保っていたのがわかると思う。スロットルコントロールは信じられないほどだった」「覚えている限り、1番手と2番目の間に1.2秒差がついた目にしたことはない」「ドライバーとマシンが一体となっていたと思う。タイヤが正しいウインドウに入った完璧なマシン、パワーユニットの完璧なドライバリティと、レーシングドライバーのスキルと知性とが一緒になっていた」「このようなパフォーマンスを目にできるのはそういうときだけだ」危険なコンディション、タイミング、トラックポジション、可視性の観点から、トト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンと彼のレースエンジニアであるピーター・ボニントンとの間のセッションで行われたコミュニケーションの重要性を強調した。「このようなコンディションでは、ギャップがどこにあるか、天候がどっていくか、トラックを見て感じたものをドライバーにアドバイスするためには本当に研ぎ澄まされている必要がある」とトト・ヴォルフはコメント。「インターコムプロトコルは非常に正確である必要がある。エンジニアとドライバーが長い間一緒に作業していて、お互いを信頼している場合、明らかにそれは大きな助けになる」「コース上で正しい場所を見つけること、天気を分析すること、エンジンを充電モードにするタイミング、またはあまり長くはもたないパーティーモードを展開するタイミングを決めることが重要であり、今日行われたことを誇りに思うとともに、本当に感動した」「今日はそれが完璧に同期されていた」関連:【動画】 ルイス・ハミルトン、2番手に1.216秒の圧巻のポールラップ