新型コロナウイルスの世界的な大流行を受けて真っ先にF1を去るのはメルセデスだと確信していると元F1チーム代表のエディ・ジョーダンは語る。新型コロナウイルスの世界的な大流行はモータースポーツだけでなく、自動車業界にも影響を与えている。FIA会長のジャン・トッドは、F1およびモータースポーツは新たな現実に直面しており、新しいアプローチが必要であると語っている。
「現在、自動車メーカーにとっての最優先事項はレースの継続性を確保することだとは思わない」とジャン・トッドは Auto に語った。「我々はモータースポーツを愛しているが、社会にとって不可欠なものではない。したがって、適切な選択、適切な決定を行う必要がある」「多くのチーム、サプライヤー、メーカーが彼らのプログラムを見直す必要があるかもしれないと思う。彼らは止めることを強いられるかもしれない」「チームオーナーやスポンサーがモチベーションを維持してくれることを願っている」元ジョーダンのF1チーム代表だったエディ・ジョーダンは、経済状況だけが決定的な要因ではなく、新型コロナウイルスは世界と人々の見方さえも変える可能性があると語る。「新型コロナウイルス危機が変えてしまうのは世界そのものだけではない。人間の規範と価値観は変化するだろうし、環境意識は平均的な人のリストの中で高い位置にある。それは大企業のお偉いさん方もそれについて考えていることを意味する」「したがって、メルセデスやルノーなどの主要メーカーとエンジンサプライヤーのホンダは、2年以内にF1プロジェクトから手を引くことになるだろう」エディ・ジョーダンは、最も危険にさらされているのはメルセデスだと警告する。「メルセデスの上層部は他にできることはない。彼らはF1ですべてを達成したし、すべての勝利を手にした。このような状況下では、彼らにはもう得られるものはない」「彼らはおそらく息子とともにアストンマーティンのブランドでF1チャンピオンになることを目指しているローレンス・ストロールにF1チームを売るだろう。現在のレーシングポイントではそれは難しいからね」さらに、エディ・ジョーダンは、現在メルセデスのタイトルスポンサーを務めている石油企業ペトロナスもF1から撤退すする可能性もあり、それもメルセデスがF1ワークス活動から手を引く要因のひとつになるだろうと考えている。「石油価格は下落しており、石油会社はもはや毎年数千万ドルもの資金を投入することはできなくなってきている。したがってペトロナスも手を引くことになるだろうね。それによってメルセデスの予算に大きな穴があくことになる」エディ・ジョーダンは、メルセデスの次の動きは「以前と同じようにマクラーレンとより強力なパートナーシップを結ぶ」と考えており、主要な自動車メーカーのうちで残るのはフェラーリだけかもしれないと語る。「彼らは違う。彼らにはF1の血が流れており、F1をやめることは彼らにとって問題外だ。近い将来、F1はおそらくフェラーリ、レッドブル、マクラーレン・メルセデスを中心に展開することになるだろうだろう」