メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンが2月後半から予定されている契約交渉で“スーパーマネー”を稼ぐ権利に値すると述べた。ルイス・ハミルトンは、今年がメルセデスとの年俸4000万ドルの契約の最終年となる。一部報道では、年俸6600万ドル(約72億円)の4年契約を要求するルイス・ハミルトンと、年俸5000万ドル(54億円)の2年契約を提示するメルセデスとの交渉が難航していると伝えられている。
メルセデスの親会社であるダイムラーが何千人もの人員削減でコスト削減を試みているなか、トト・ヴォルフはルイス・ハミルトンにはそのような金額を正当化する要因を挙げた。「能力のピーク、キャリアのピークにあるスポーツのスーパースターは、この種のスーパーマネーを稼ぐことができる寿命が限られていることを尊重する必要がある」とトト・ヴォルフはコメント。「我々はそれを尊重し、ルイスがトラックの内外でメルセデスにもたらす貢献を尊重している」「同様に、ルイスは我々がメルセデスであることを常に尊重しているし、我々にとって重要な特定の財政的な現実がある」「以前の契約では金銭面は決してこだわりの点でなかった。自由と彼のプロジェクトに関するものだった」「何が彼に最高のパフォーマンスを発揮させるかに目をむける必要がある」「我々は土曜日の予選と日曜日のレースで最高の選手を求めている。それが常に我々の主な焦点だ」フェラーリへの移籍も噂されているルイス・ハミルトンは、アメリカで冬休みの大半を過ごした後、メルセデス本社に報告に戻る予定となっている。メルセデスは2月10日(月)にイギリス王立自動車クラブ本部でイベントを開催し、イネオスとの5年間のパートナー契約を発表し、長期的にF1に留まる可能性を示した。イベントでは2020年F1マシン『W11』のカラーリングをお披露目。メルセデスは2月14日にシルバーストンでW11のシェイクダウンを予定している。
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