メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2021年にマクラーレンとのパートナーシップを復活させることをリスクでもあると語る。先週、マクラーレンは2021年からメルセデスのF1エンジンを搭載することを発表。2014年に終了していたマクラーレン・メルセデスが復活することとなった。
当時、マクラーレンは、レースで勝利し、ワールドチャンピオンを獲得するためには、ワークスチームを持っているメルセデスから必要なF1エンジンを得ることができないと判断し、ホンダとワークスパートナーになる道を選んだ。だが、FIAは2018年にカスタマーはワークスチームと同等のエンジンパフォーマンスを受け取らなければならないことを明確にしている。2021年にメルセデスとマクラーレンはまったく同じパワーユニットを使うことになり、トト・ヴォルフは、マクラーレンによって自分たちが十分に良い仕事をしていないことが示されるリスクがあると述べた。「我々はより多くのパワーユニットを持っていることが有利であることを学んだ」とトト・ヴォルフはコメント。「全員に同時に供給する必要があるので、プロセスとロジスティックの疑問があるかもしれません」とトト・ヴォルフはコメント。「しかし、そこにより多くの利点があると思っている。もちろん財政的な利点もあります。それはパワーユニット側に役立つキャッシュフローの問題だ。全体的に多くの利益がある」「これには1つのリスクがあります。それはマクラーレンが良い仕事をすれば、彼らは我々を懸命にプッシュし、『同じパワーユニットだから、君たちは十分な仕事をしていない』」ということで我々をベンチマークにする可能性がある」「しかし、ハイブリッド時代の7年を経た今、我々はそのステップに向けて準備ができていると感じている」「2021年はより圧縮されたグリッドで始まり、競争は激化すると思っている。我々の抱えている2チームにより競争力のあるカスタマーを加えるというこの課題は、我々にとってパワーユニット側でより多くの学習となると信じている」「我々はマクラーレンを強く評価している。ザックとアンドレアスが開始したステップは、すでに非常に有望に見えまる。そのため、将来的にはマクラーレンのような厳しい競争相手と戦うことは、潜在的な赤字よりも有利な点が上回っている」