メルセデスは、今週末のF1イタリアGPでもドライバーたちの“トウの取り合い”によってトラフィックが発生すると予想している。先週末のF1ベルギーGPの予選では、トウ(スリップストリーム)を得るために先行ドライバーが後続のドライバーに抜かれることを望んで、アウトラップで極端なスロー走行をしたことで渋滞が発生した。
ルイス・ハミルトンは、Q3でチームメイトのバルテリ・ボッタスにあわや追突しそうになっており、ドライバーの馬鹿げた行動を“危険”だと非難。皮肉なことに、トウよりもタイヤの準備を優先したフェラーリのシャルル・ルクレールが圧倒的な速さでポールポジションを獲得した。セバスチャン・ベッテルもその行為に批判的だが、高速のモンツァでは完璧なトウを見つけることが違いを生みと考えており、今回、そのような行為が“ピークに達する”ことを懸念している。メルセデスのトラックサイドのエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンも、モンツァ・サーキットをでトウを得ることの重要性を強調。ドライバーが“自分のマシンを正しい位置”に置くことができれば、“かなりのパフォーマンス”を得らえると認める。スパで起こったことについて「誰もが非常に遅いアウトラップを走っており、お互いに詰まっていた。トウの恩恵を受けることができるが、問題はタイヤが冷えていたことだった。それは我々たちにとって問題だった。タイヤが適切なのウインドウに入っておらず、最初のコーナーで少しタイムを失った」とアンドリュー・ショブリンはコメント。「モンツァも似たような状況になるだろう。非常に高速なトラックであり、ロングストレートがある。誰もが他からトウを得ようとするだろう」「おそらく予選の終盤にはみんながガレージにとどまり、時計が経過していくのを待つという光景を目にすることだろう」「誰も最初に出たいとは思わないが、最終的には出ていかなければならない。全員が一斉に出ていくことになるだろう」「今、優れているのはフェラーリだ。彼らはストレートで非常に速い。彼らが最初に外に出ていけば、後ろにつくことができるし、そのトウの恩恵を受けることができる」関連:2019年 F1イタリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール