メルセデスは、F1ハンガリーGPの決勝で、ルイス・ハミルトンが優勝、バルテリ・ボッタスが8位でレースを終えた。トト・ヴォルフ(チーム代表)「なんて信じられないようなカムバックだ。これが我々がこのスポーツを愛している理由だ。このような瞬間を待ち続けている。予想外の結果であり、これほど素晴らしい気持ちになっている理由だ」
「このような展開になるとは思っていなかったが、戦略チームは非常にうまく機能し、素晴らしい判断した。ある時点ではレースでルイスがマックスを捕えられるか確信がことがあったが、彼は集中していたし、レッドブルが視界に入れば襲い掛かることはわかっていた。信じられない走りだったし、夏休みに向かう素晴らしい結果だ。バルテリに関しては残念な日だった。彼はレースのためにとても意気込んでいたし、彼の予選パフォーマンスは素晴らしかった。だが、ファーストラップはうまくいかず、そこから反撃するのは困難だった。シーズン前半は12戦で10勝と素晴らしい展開だった。この休みを使ってバッテリーを充電し、スパではさらに強くなって戻ってきたい」 アンドリュー・ショブリン(チーフレースエンジニア) 「夏休みにむけた最高の勝利であり、素晴らしい締めくくりだ。レースは期待していたスタートとはならなかった。ターン3でシャルル(ルクレール)がバルテリの前を横切り、彼はフロントウイングにダメージを受けた。さらに大きな問題を引き起こすリスクを抱えたあの状態で長く走ることはできなかったので、ピットインさせてハードタイヤと新しいウイングを装着することにしたが、その時点からバルテリに関しては救済措置しかできないこともわかっていた。バルテリがそのハードタイヤでレースを走り切れる方法はなく、フレッシュなラバーを履かせてオーバーテイクできる可能性に切り替えることにした。バルテリにあれ以上の挽回できなかったことは残念だが、ここはポジションを取り戻すのが非常に難しいトラックだ。ルイスについてはさらに決断を下さなければならず、1台だけでフェルスタッペンと先頭を争うのはさらに難しさがあった。ファーストスティントは追い抜くチャンスがまったくなかったが、マックスのペースについていくことそれほど難しくなく、ルイスはタイヤを良好な状態に保つことができていた。近くにとどまったことで、彼らが望んでいたよりも早めのピットストップを強いることができ、それが最終的に2ストップ戦略を取るチャンスを生んだと思っている。うまくいくかどうか確証はなかった。常に少しギャンブルだったが、彼らのタイヤの寿命が尽きるリスクがあると考えていたし、少なくともマックスが望むようにはタイヤを管理できないのではないかと考えた。最終スティントではルイスが素晴らしい仕事した。ピットストップのギャップを完全に取り戻すのは決して容易でなかったが、見事にそれを成し遂げ、非常に素晴らしくクリーンなオーバーテイクをした。連戦として簡単な2レースでなく、ホッケンハイムはチームにとって本当にタフだったが、勝利を得て夏休みに入れるのはみんなにとって最高のことだ」 ルイス・ハミルトン (優勝)「僕らは7年間一緒にやっているが、この気持ちに決して飽きることはない。現場とファクトリーにいるみんながいなければ、こんなことは不可能だった。その一員であること、僕を信じ続けてくれ、限界を広げ、リスクをとるチームにとても感謝している。今日はブレーキに少し苦労したので、マックスを抜くチャンスのためにブレーキをできるだけ温存していた。抜くのはとても難しかった。19秒の差を縮められるかどうかわからなかったが、チームから懸命に取り組めと言われ、その通りにした。攻め続けると差が縮まり、1周1周が予選アタックのようだった。ずっと限界ギリギリだった。チームには脱帽だ。今日、ニキがここにいれば、彼もチームに敬意を表しただろう」バルテリ・ボッタス (8位)「タフで期待外れな一日だった。本当にがっかりしている。1周目は少し混乱していたし、ターン1でロックしたのは僕のミスだ。できるだけ遅く強いブレーキングをしようとしたけど、右フロントがロックしてフラットスポットができてしまった。そのせいで少しアンダーステアになり、見ての通りシャルル(ルクレール)と接触してフロントウイングを壊してしまった。結果的に早めにピットに入ることになったが、トラフィックの中に出てしまって多くのタイムを失い、これで僕のレースは完全に台無しになってしまった。できることは全て試したが、オーバーテイクは本当に難しかった。少なくともポイントは獲れたけど、何が起こったのか分析し、そこから学ばなければならない」