メルセデスは、2020年のルイス・ハミルトンのチームメイトは、バルテリ・ボッタスとエステバン・オコンの二択であることを断言している。2017年にメルセデスに加入したバルテリ・ボッタスは、今シーズン末までの1年契約となっており、2020年のオプションもすでに失効していると報じられている。
エステバン・オコンは、2015年からメルセデスと育成契約を結んで、2016年シーズンの途中からF1を戦っていたが、昨年末にローレンス・ストロールがフォース・インディアを買収した余波でF1シートを失っている。エステバン・オコンは、2019年にルノー移籍が噂されていたが、ダニエル・リカルドのサプライズ移籍によって消滅。今年はメルセデスのリザーブドライバーを務めていえる。最近、マックス・フェルスタッペンの電撃移籍やジョージ・ラッセルという選択肢も挙げられていたが、メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2020年の候補はバルテリ・ボッタスとエステバン・オコンだけだと明言した。「その通りだ。エステバンかバルテリの2択だ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「チーム内でそれについて長い間議論しているし、私の中でも、何がチームにとって正しく、何がドライバーたちにとっていいことなのか葛藤している」 「どちらか1人だけなら、迷わずその1人を乗せるだろう。ある意味、どちらもシートに値する」 「エステバンはこれまで厳しい状況を経験し、メルセデスにふさわしいモチベーション、エネルギー、才能を持っている。一方、バルテリには経験があり、その速さを再び証明している。彼はルイスとともにチームを発展させることに非常に支援的だ。このように多くのメリットと少しのデメリットがある」 「最終的に、我々としては夏休みまではこれ以上考えないことにして、ブダペストの週末が終わるのを待ち、夏の間にじっくり取り組んで、チームと2人にとって何がベストかを決めることにした。どちらのことも大切に思っているからだ」 トト・ヴォルフは、メルセデスによって選ばれなかったドライバーには別の機会を探求できるようにすることが重要だと語る。仮に、メルセデスがバルテリ・ボッタスを選んだ場合、エステバン・オコンは契約から解放されることになる。「若手ドライバーに機会を提供できないのであれば、妥協しなければならない」とトト・ヴォルフはコメント。「彼をブロックし、拘束し、F1で走れないようにしてキャリアを邪魔するような真似をすることは決してない」 「彼は素晴らしい人格者であり、そうなったとしても理解すると言っている。必要であれば、メルセデスファミリーに残って他のことを一緒にやってもいいと言ってくれた。だが、彼は我々もしくは別のチームでF1の機会を与えられるべきだと考えている。それに2、3、4年後にどうなるかなど誰にも分からない」 「彼らはまだとても若い。ルイスがF1に来たときと同じ22歳だ。そのような若者には明るい未来が待っているはずだ」 F1ハンガリーGPの週末には、トト・ヴォルフとマックス・フェルスタッペンの父ヨスが一緒にいる写真がソーシャルメディア上に流れて話題になったが、トト・ヴォルフは、一緒に軽く飲んだだけであり、それ以上の意味はない語った。「ヨスとディナーを共にすることなど決してない。彼とは飲むだけだからね!」とトト・ヴォルフは笑う。「ヨスとディナーなどしていない。行ったのはジェームス・アリソン(メルセデスのテクニカルディレクター)とだ。そこでヨスと数杯飲んだだけだ」 「それ以上言うことは何もない。マックスについてはすでに褒め尽くしたので、これ以上の賛辞は必要ない」 「同時に彼はレッドブルにいて、契約があり、レッドブルにコミットしている。そうはっきり言う彼が私は好きだ。フェンスの上からのぞきこんで機会をうかがっているようなドライバーは我々チームには欲しくない。自分のチームにコミットするのが筋だ」 「彼はレッドブルにコミットしている。今そこでレースをしていて、来年もそこにいるだろう。それ以降についてはまだ多くの可能性がオープンだがね」