フェラーリは、F1カナダGPでセバスチャン・ベッテルの勝利を奪ったペナルティに対する控訴を取り下げたが、別の方法で再審を請求することを検討している。フェラーリの広報担当は「我々は控訴の意向を取り下げることを発表できます。しかし、再審の権利について評価しています」と Crash.net に語った。
フェラーリは、伝統的な手続きは失敗するとの結論に至ったと考えられている。しかし、競技規則の別の条項では、新たな証拠が明らかになった場合にスチュワードの決定に“再審”を要求することができると記されてる。情報筋によると、新しい証拠はビデオもしくはテレメトリーデータであり、スチュワードはパネルを再招集して再検討する必要があるものだという。しかし、オーストリアの ORF のコメンテーターを務めるErnst Hausleitnerは「それが新たな証拠になるとは思えない」と語る。GPDA(Grand Prix Drivers' Association)の会長を務めるアレックス・ブルツは“ペナルティが不当だと考えている人々は間違っている”と同意する。元F1ドライバーのアレックス・ブルツは、システムの欠点はF1の過剰規制にあると考えている。「我々はあらゆることにルールを求めている。そこが僕たちが到達したものだ」とアレックス・ブルツは語る。メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、再審を請求するというフェラーリの戦略は間違っていると考えている。「ペナルティを元に戻すことはできない」とトト・ヴォルフは Osterreich にコメント。「最悪の場合、スチュワードはデータを調査した後、より大きなペナルティが必要であることに気づくだろう」「マッティア・ビノット(フェラーリ チーム代表)と話をしたが、彼は起こったことは100%ペナルティの価値はないと考えている。私は彼は100%間違っていると思う」「ベッテルがコースオフし、ミラーを見て、ルイスをウオールの方に追いやったのは事実だ。もし、ルイスがブレーキをかけなければ、両者は衝突していただろう。だからペナルティが科せられた」「確かに物議を醸してはいる。だが、我々のスポーツは囚人は参加できない」La Gazzetta dello Sport は、フェラーリは次戦F1フランスGPの週末までに再審を請求すると報じている。
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