メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、他チームがメルセデスに追いつくための最善の方法は、レギュレーションを変更するのではなく、安定させることだと主張する。昨年まで5年連続でF1のダブルタイトルを獲得したメルセデスは、今季も両方のチャンピオンシップをリード。開幕7戦で全勝を続け、そのうちの5戦を1-2フィニッシュで勝っている。
ドライバーズ選手権ではルイス・ハミルトンが7勝を挙げてトップに立ち、2勝を挙げているバルテリ・ボッタスが続いている。現在、2021年の新しいレギュレーションが議論されているが、トト・ヴォルフは他チームがメルセデスに追いつくためのひとつの方法は今後2年間はあまりルールを変更しないことだと語る。「過去に1つのチームやビッグチームがチャンピオンシップを連覇していたときのデフォルトの反応はレギュレーションを変更することだった」とトト・ヴォルフは RaceFans にコメント。「レギュレーションを変更することで他が追いつく可能性があると思うからだ。私はその真逆のことを考えている。レギュレーションをそのままにしてけば、パフォーマンスは収束する。直感的にはそう感じないかもしれないがね」一例として、2014年に導入されて以降、レギュレーションが大幅に変更されていないパワーユニットは、今シーズン、パフォーマンスが非常に向上しているとトト・ヴォルフは語る。「パワーユニットのレギュレーションはしばらく安定していたし、シャシーのレギュレーションをそのままにしておけば、最終的により多くのチームが拮抗してくると思う」「私の立場でそういえば、我々が強みを維持するためにルールをそのままにしておきたいのだと考える人がいるため、それは非常に困難だ。実際にその反対のことが当てはまる。そのままにしておけばパフォーマンスは収束する」
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