メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、2018年F1マシン『W09』はサイドポッドの設計によって昨年マシンよりも0.25秒を見い出すことができていると語る。昨年序盤にメルセデスに加入したジェームス・アリソンが本格的に関与した最初のマシンである『W09』は、前年モデルと比較してサイドポッドからエンジンカバー後部の空力パッケージングが非常にタイトなことが特徴となっている。
ジェームス・アリソンは、W09と昨年マシンとの違いはサイドポッドだとし、冬の間に最も集中してきたエリアだと語った。「最大の違いはこのサイドポッド内にある」とジェームス・アリソンはコメント。「我々はクルマをスリムにするために本当に多くの作業を行ってきた。W08と比較すれば、その違いを見極めることができると思う。エンジンとエキゾーストが収まっている部分の周りのボディワークが膨らんでいるのがわかると思う」「新車ではそこがはるかにスレンダーになっている。それほど違いは生まないように見えるかもしれないが、実際にはそれら全ての追加によって0.25秒くらいの短縮になっている」「そこまでの違いには見ないだろうが、実際には多くの作業が行われている。そのプロジェクトでは本当に苦労したが、最終的な結果として見た目はかなり似ているが、かなり速くなっている」ジェームス・アリソンは、W09のそれ以外の重要な変化としてフロントサスペンションのレイアウトを挙げた。「その後、もう少し繊細な部部に取り掛かり、クルマオタクにしか気づかないようなことをやっていく必要がある。だが、皆さんのような鋭い目で見ると、フロントサスペンションが昨年とはかなり異なっていることに気づくかもしれない。ウィッシュボーンは上がっている。それは過去数年のF1カーのトレンドになっている部分だ」「フロントのウィッシュボーンを持ち上げることで空力パフォーマンスが向上する。構造上の大きな課題ではあるが、間違いなくより多くのダウンフォースと速いクルマをもたらす」


全文を読む