メルセデスは、F1バーレーンGPのフェラーリの優勝を受け、チームオーダーを復活させる必要があるかもしれないと認めた。第3戦F1バーレーンGPでは、最終スティントでのルイス・ハミルトンの追い上げをかわし、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが今季2勝目をマークした。メルセデスは、圧倒的な強さをみせたこの3年間、チームオーダーは廃止し、ルイス・ハミルトンとニコ・ヒュルケンベルグを平等に戦わせていたい。
しかし、セバスチャン・ベッテルがドライバー選手権の首位に立ったことで、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、今後はチームオーダーを復活させなければならないと述べた。メルセデスは、バルテリ・ボッタスに2度にわたってルイス・ハミルトンに順位を譲るよう指示したが、もっと早くに指示していれば、セバスチャン・ベッテルを脅せたかもしれないと認めている。メルセデスの交戦規則を変更する可能性について質問されたトト・ヴォルフは「我々はまったくそれが好きではない」とコメント。「この2年間、我々はそれをやってこなかった。だが、今の状況は違う。それが何を意味するのか、我々がどの位置にいるのかをしっかりと分析する必要がある」「レースのスタートでは平等な機会を与えたいし、我々は彼らにそれを与える義務があると思う」「皆さんは、我々がレースでやったことを目にしたわけだし、我々は2度オーダーを出した。我々はそれがレースに勝つ唯一のチャンスだと感じたからだ」トト・ヴォルフは、レースがスタートする前に、明確なナンバー1を指定することまではしないと明言したが、フェラーリを倒す可能性があるなら、どちらかのドライバーを優先しなければならないことを示唆した。ポールポジションを獲得したドライバーを優先するという提案には“あまりに厳しい”と否定。「それは我々が長年にわたってやってきたことと正反対だ」バルテリ・ボッタスは、グリッドで発電機の故障に見舞われ、第1スティントではレースをリードしながらもタイヤ圧に苦しんだ。トト・ヴォルフは、セバスチャン・ベッテルが2台のメルセデスの間にいなければ、チームはすぐにルイス・ハミルトンを先に行かせた可能性があると認めた。「平等な機会を与えてレースを始めることが重要だ。2台がフロントローに並び、彼らが1位と2位でレースをしているのであれば、彼らにレースをさせる」「今回のようにクルマに問題があれば、それは順位の入れ替えを検討する状況だろう。ただ、フェラーリが間にいたのでできなかった」「シーズンの3戦目だ。まだそこまで行きたくはない」
全文を読む