メルセデスは、ピレリの2017年F1タイヤテスト2日目も雨に見舞われて終了した。今週、2日間にわたって実施されたテストには当初ルイス・ハミルトンが参加予定だったが、足の怪我により初日はニコ・ロズベルグ、2日目はパスカル・ウェーレインが走行を担当した。2日目の13日(木)の作業はダンプ状態の路面でスタートし、午後には再び雨が降ったため、初日と同様に予定より早く切り上げられた。
今回はスリックタイヤをテストする予定だった、パスカル・ウェーレインは2017年のインターミディエイトコンパウンドで31周するにとどまった。気温が低かったために今回収集されたデータの有用性は限られており、ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは2017年のプレシーズンテストをバルセロナで実施することに対する懸念を改めて強調している。 「昨日と今日の両日において天候が進行を妨げたのは明らかであり、この時期の欧州でこういった天候になるとはまったく予想外だった。同じことが来年の頭にも起こる可能性がある。それこそ、シーズンが始まる前に温かい天候が保証されている状態で2017年のテストをしたいと我々が考えている理由だ」とポール・ヘンベリーはコメント。ピレリは、来シーズンのプレシーズンテストをバーレーンで開催することをプッシュしており、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、ルノー、フォース・インディア、ハース、マノーも中東のより暑い気候でテストすることを望んでいる。しかし、ウィリアムズ、ザウバー、レッドブル、トロ・ロッソはコスト増を理由に反対している。ピレリの2017年タイヤは舞台をアブダビのヤス・マリーナ・サーキットに移して14日(金)も行われ、レッドブルが3日間のテストに行う。