メルセデスは、F1スペインGPで起きたチームメイト同士の接触事故によって、モナコGOまでに検査や交換を行う必要が生じたパーツが1,000点を越えたと述べた。F1スペインGPでは、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグがオープニングラップで衝突し、2台揃ってレースをリタイア。この事故でマシンは大きなダメージを負った。
メルセデスはモナコへの出発期限である23日(月)までに修理を終わらせるため、ラックリーのファクトリーをフル稼働させている。「衝撃によって、多くのダメージがあるのが見て取れた。それがここに戻ってくることになっていた」とメルセデスのロブ・トーマスCOOはコメント。「クルマがガレージに戻ってからサーキットで多くの分析が行われ、電話や画像のやりとりが何度も行われた。サーキットから届いたのはダメージを受けたパーツの検疫リストだった。我々の最優先事項はクルマの安全だからね」「この検疫リストは、いわば疑わしいすべてのパーツのリストだ。今回の場合、その数は1,000パーツを超えていた。ダメージのあるもの、検疫を受けるもの、あるいは何らかの作業が必要なものだ」パーツがファクトリーに戻ってきた後は、構造的の整合性やクラックの検査が行われ、使用に適しているか、それともさらなる修理が必要か判断されるという。ロブ・トーマスは、優先されるのはパフォーマンスに関わるパーツではなく、安全にかかわるパーツだと説明する。「24時間ほどで1,000点のパーツを調べる。それによって必要な作業量が判明するので、後はサプライヤーに連絡して緊急にパーツを手配するか、社内の担当部門に取りかからせるかだ。その計画と組織は巨大なチャレンジであり、それこそがチームの力の見せどころでもある」「すべては妥協と素早い判断にかかっている。一番のプライオリティーはクルマの安全性だ。そのため、サスペンションのようなAクラスのパーツに最も注意を払う。これらは適切なものでなければならないパーツであり優先される」「その後、パフォーマンスパーツに目を向けることになるが、言うまでもなく我々のクルマは非常にコンペティティブだ。こうしたパフォーマンスパーツの完成にも全員が非常に意欲的に取り組んでおり、最高のコンディションを整えてサーキットへと向かうことになる」
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