メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、ルノーがロータス買収を目論んでいるとの噂が実現した場合、柔軟に対応できることを示唆した。ルノーは、ジェラルド・ロペスからロータスF1チームの株式51%を買い戻そうとしていると噂されているが、公式にはどの組織もそれを認めようとしていない。
しかし、ジェラルド・ロペスは今年F1パドックにあまり姿を見せておらず、チームの運営をCEOのマシュー・カーターに任せている。シルバーストンで3日(金)に開かれたFIA公式記者会見に出席したマシュ・カーターは「皆さんがどれほど彼を恋しがっているのかわからないが、(ロペスは)今季の3戦とまでは言わずとも2戦には間違いなく来ている」と主張した。「彼は他のプロジェクトで忙しい。今の進捗に彼もきっと満足していると思っているし、だからこそ、彼は自分が関わる必要がないと思っているのだと考えている」 マシュー・カーターのコメントは、ジェラルド・ロペスがすでに去ることで同意しているとすれば意味をなしてくるかもしれない。 ルノーがロータスを買収した場合、メルセデスとのエンジン供給契約を不履行することになるが、それについて質問されたトト・ヴォルフは「現時点で(ロータスの)契約は2015年から2020年までだ」とコメント。「もし、ルノーがやって来て、ロータスが契約を終わりにしたいと言うのなら、ソリューションを見いだすことになる。ルノーのF1残留は誰にとっても利益だ」また、ルノーがロータスを買収した場合、レッドブルはパワー不足のルノーから突然、供給を断ち切られる可能性もある。 レッドブルへの供給の可能性について聞かれたトト・ヴォルフは「新しい状況を検討しなければならない」と語るにとどめた。
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