マクラーレンとメルセデスのエンジン契約は2014年で最後を迎えることが決定しているが、メルセデスはマクラーレンを2級のカスタマーとして扱うことはないと約束した。マクラーレンは、2015年からホンダとの提携が決定しており、19年間に及ぶメルセデスとのエンジンパートナーシップは2014年末で終止符を打つ。
2014年は、新しいV6ターボエンジンとエネルギー回生システム(ERS)が導入される年だが、メルセデスが、自らのワークスチームを含めた他のフォース・インディアとウィリアムズというカスタマーとマクラーレンを同列に扱わないのではないかとの推測もなされている。しかし、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、マクラーレンへの扱いが他と変わることはないと明言した。 「マクラーレンはカスタマーであり、彼らとは長い歴史がある。メルセデスとして、彼らへのサポートにはできる限りのことをするつもりだ」とトト・ヴォルフはコメント。「今の時代は(エンジンの)スペックに違いなど存在しないし、そもそもそれはレギュレーションで許されていない。メルセデスのサポートは他の皆と同じように(マクラーレンにも)提供される」 マクラーレンのマネジングディレクターを務めるジョナサン・ニールは、他のメルセデスチームと同等のハードウェアを供給されると確信しているが、将来的なエンジン計画のためにフェードアウトしていったとしても理解できると述べた。「私は長い間メルセデスと働いてきたし、あそこ(ブリックスワース)のチームを知っている」とジョナサン・ニールはコメント。「週末に6基も使っていたのははるか昔のことであり、エンジン数が限られている時代、一年間5基しか使えない今となっては、部品に高品質が求められる。そのためにには生産ラインから出てくるものがすべて同じでなければならない。Aモデル、Bモデル、Cモデルとわけることはできないんだ」 「わずかでもダイノなどで優れたものが一方向に投入される可能性はあるだろうか? 考えられなくもないが、大きな騒動になるだろう」「メルセデス・ベンツに彼らの望むクオリティとブランドに対する名声を与えるのは平等性だ。だから、私はまったく心配していない」 「我々が受けるサービスにおいて、彼らが内部の作業について明かすことはまずないだろう。しかし、我々のガレージにいるブリックスワースからのチームのクオリティについては何の心配もしていない」
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