マクラーレンの2018年F1マシン『MCL33』には、過去にF1やインディ500、Can-Amで成功を収めた独特なパパイヤオレンジとダークブルーのカラーリングが再現された。マクラーレンが初めてパパイヤオレンジを採用したのは1968年。創業者のブルース・マクラーレンが慣習を破って決定した。当時のグランプリでは、英国はグリーン、フランスはブルー、イタリアはロッソコルサ、ドイツはホワイトなど、各チームがマシンにそれぞれの国のナショナルカラーを施していた。
マクラーレンはイギリス国籍のチームだが、ブルース・マクラーレンは彼のチーム『ブルース・マクラーレン・モーターレーシング』を目立たせるために母国ニュージーランドのナショナルカラーであるオレンジで参戦することを決断。スポンサーロゴなどはダークブルーで掲載されていた。オレンジにカラーリングされたマクラーレン M7Aは、1968年ベルギーGPでマクラーレンチームにとってF1での初勝利を記録した。このレースでブルース・マクラーレンは、自身の名を冠した車両で勝利を挙げたF1GP史上2人目のドライバーになった。1969年には同じパパイヤオレンジを纏ったマクラーレン M8Bでブルース・マクラーレンはシリーズチャンピオンを獲得している。1974年のインディ500ではマクラーレン M16でマクラーレンチームとして初優勝を遂げている。マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは「今年のパパイヤオレンジのカラーリングの復活は単に感情的な決定ではない。我々がファンの声を聴き、彼ら、そして、F1コミュニティ全体とより深い関わりを構築していることを実証している」とコメント。マクラーレンの執行役員であるシェイク・モハメド・ビン・イーサ・アール・ハリーファは「MCL33はマクラーレンの新たな章の幕開けとなる。我々の感情に訴える歴史をしっかりと取り入れながら、未来へと導く役割も果たしている」とコメント。マクラーレンの株主であるマンスール・オジェは「マクラーレンのグランプリカーに1960年代に参戦していたクラシックなパパイヤオレンジのカラーリングを復活させることができたのは素晴らしいことだ。素晴らしいルックスであり、我々が新シーズンに挑むことを恐れないスピリットを本当に強調している。チームとして、我々は常に勇敢さを持ってベストを尽くしてきた。これは不屈の精神を示すもうひとつの例だ」と語っている。Mclaren M7Mclaren M8Mclaren M16マクラーレン MCL33 画像関連:マクラーレン、2018年F1マシン『MCL33』を発表
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