マクラーレンのザク・ブラウンは、マクラーレンにとってのメイン焦点はF1のままだが、将来のインディカー参戦はあり得ることだと語る。今年、マクラーレン・ホンダのF1ドライバーであるフェルナンド・アロンソがインディ500に参戦するというニュースは、大きなパブリシティを生み出した。ザク・ブラウンは「マクラーレンについて私を興奮させることのひとつは、その長く豊かな歴史だ」とコメント。
「もちろん、それはF1でのものだが、3度のインディアナポリスでの勝利の歴史、ル・マン、Can-Am、フォーミュラ5000の勝利もそのリストに含まれている」「我々のモータースポーツ活動において、F1がナンバー1の焦点のままだが、私だけでなく、我々、株主が再訪問するべき刺激的な場所があると考えている」「我々には3つの基準がある。1つは我々が競争的になり得ること。2つ目は商業的に存続できるものであること。そして、3つ目は我々のブランドにフィットしていることだ。インディ500はそれら全てのチェックボックスを備えていると思うし、インディカーは最終的にそれら全てのチェックボックスを埋められるものだと思っている」「我々はインディカーのファンだ。モータースポーツの素晴らしい形だと思っている。我々は以前にそれをやっていた。それに3つのチェックボックスを全て埋めることができれば、将来的にインディカーは間違いなく検討すべきことだ」インディ500参戦への理由は、ホンダとパートナーシップを組んで以降のこの3年間の低迷も関係していると思われる。今年、マクラーレンのパフォーマンスと競争力はチームの歴史のなかで最低と言っても過言ではない。インディ500の盛り上がりに関わらず、ザク・ブラウンはマクラレーンにとってはF1がプライオリティだと譲らない。「我々はF1で大きなチャレンジに直面しているし、他の冒険に乗り出す前に、レースに勝ち、その権利を得る必要がある」「インディ500は2018年に可能性があると考えていた。我々の状況と小さな機会を考えれば、率直に言って、6ヵ月前には2017年の機会はないと見ていた」マクラーレンは、1972年にマーク・ダナヒュー・レーシングとともにコンストラクターとしてインディ500で初優勝。1974年にはジョニー・ラザフォードによってチームとして優勝。1976年にはジョニー・ラザフォードにより、マクラーレン製シャシーとして3度目、マクラーレンチームとしては2度目となる優勝を遂げている。その3勝はオッフェンハウザー製エンジンで達成している。今年、フェルナンド・アロンソは、マクラーレンとホンダ、そして、アンドレッティのプロジェクトでインディ500に挑む。