マクラーレンは、2019年にフェルナンド・アロンソと参戦するインディ500では、昨年アンドレッティ・オートスポーツと提携したような体制ではなく、独自のチームを結成して挑むとしている。マクラーレンは11月10日(土)、フェルナンド・アロンソとともに2019年のインディ500に参戦することを発表。マクラーレン&アロンソのタッグは2017年に続いて2度目となる。
2017年に参戦した際にはマクラーレンは、ニール・オートレイがオプザーバーとして参加したものの、基本的にアンドレッティ・オートスポーツのマシンにオレンジ色のカラーリングを施したものであり、当時F1でワークスパートナーと務めていたホンダも協力した“マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ”としてエントリーした。しかし、2019年は“マクラーレン・レーシング”として参戦。再びアンドレッティ・オートスポーツのサポートを受ける予定だが、マクラーレンが直接関与し、シボレーのエンジンを搭載すると考えられている。マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、インディ500のプログラムが、F1チームに影響することはないと断言する。「間違いなく影響はない。完全に別のレーシングチームが結成される」とザク・ブラウンはコメント。「我々は多くのリソースを有する大規模なレースチームであり、かなりの自信をもっている。F1に最大限の努力を注いでおり、このインディ500の努力が他に妥協を強いることはないだろう」「現在、F1チームに関与していない人々になるだろう。我々が有しているリレーションシップで構築されることになる。そうだね、新しいマクラーレンのエントリーになるだろう」「我々はずっとマクラーレン・レーシングとして走りたいと思っていた。前回は非常に短い通知期間だったため、それは不可能だったと思う。発表とレースの間は6週間しかなかった。それほどすぐにレースチームを立ち上げることはできない」「株主、そして、我々自身、マクラーレン・レーシングとして走るこを望んでいる。今日発表したのは、独自のチームを持つためにリソースと人員をもたらす十分な時間を与えることが理由だ」ザク・ブラウンは、マクラーレンは、フェルナンド・アロンソの世界3大レースでの“3冠”達成という目標を成し遂げるために勝利を目指してインディ500に戻ると付け加えた。「フェルナンドと我々自身へのコミットメントは、彼と我々自身に競争力を発揮する機会を与えるためのものであり、我々はレースに勝つためのあらゆる可能性とともにそこに行く」とザウ・ブラウンはコメント。「機材、テスト、人員など、全てがフェルナンドがミルクを飲むための最高のチャンスを得られるように最高レベルのものにある」2台体制になる可能性については「この時点でそれについてコメントするつもりはない」と語るザク・ブラウンだが、今回のインディ500への参戦は、将来的なフルタイムでのインディカー・シリーズのプログラムのための有用な先駆けになる可能性があることを認める。「機材、人材、リソースが揃った立場になることは確かだ。最終的にフルタイムのエントリーを決断した場合、確実に有利なスタートを与えてくれるはずだ」「シリーズとして、インディカーはマクラーレン・レーシングにとって魅力的だ」「何よりもまず、我々にはF1レースに勝ち、世界選手権に勝つという大きな野心がある。だが、我々はインディカー・シリーズ、レースが行われている市場、彼らがモーターレーシングを行っている方法はマクラーレンにとって利益になると考えている」「長期的な視点で検討を続けていることであり、今後もフルタイムのエントリーを見据えていきたいと思っている」関連:マクラーレン&フェルナンド・アロンソ、2019年のインディ500参戦を発表