マクラーレンのF1チームは、レッドブルのチーフストラテジストであるウィル・コートネイを新たなスポーティングディレクターとして迎えることを発表した。ウィル・コートネイは、2003年にジャガーチームの一員としてシステムエンジニアとしてチームに加わり、2005年にチーム名がレッドブルに変更された後は戦略担当に転向した。その後、14年間にわたって世界チャンピオンのレース戦略責任者にまで上り詰めた。
しかし、タイトルを争うライバルであるマクラーレンに加わるコートネイは、長年レースディレクターを務めるランディープ・シンに直属するポジションとなり、コース上でのレース運営の強化を目指すことになる。「ウィルをマクラーレンに迎えることができ、大変嬉しく思う」とマクラーレンのチーム代表のアンドレア・ステラは語った。「彼の経験、プロフェッショナリズム、モータースポーツへの情熱は、当社のF1スポーツ部門を率いる理想的な候補者であると言える」「我々は今、チームとしての旅の重要な段階に差し掛かっている。そして、勝利と選手権獲得を目指して挑戦を続ける我々の強力なリーダーシップチームに彼が素晴らしい補強となることを確信している」コートネイがいつ移籍するかはまだ明らかになっていない。英国人であるコートネイは2026年半ばまでレッドブルと契約を結んでいる。チームの広報担当者は、コートネイがその時までチームで働き続けることを確認したが、マクラーレンがコートネイをより早い段階で確保しようとしているため、この声明は2つのチーム間の交渉の始まりに過ぎない可能性が高い。「ウィルにはスポーティングディレクターのポジションがオファーされています」と広報担当者は述べた。「ジャガー時代からチームに長く貢献し、成功を収めてきた彼が去るのは残念ですが、次のステップでの成功を祈っています。ウィルは2026年半ばまでの契約期間中はチームの一員であり続けます」コートネイは、レッドブルを去る予定の最新の上級スタッフであり、デザインの第一人者であるエイドリアン・ニューウェイは2025年3月にアストンマーティンに入社した。一方、スポーツマネージャーのジョナサン・ウィートリーは、来季からザウバーのチーム代表に就任する。