マクラーレンは、2026年に始まる次のF1レギュレーション期間に向けて、カスタマーであるメルセデスからのパワーユニット供給から離脱する可能性について選択肢を探っている。昨年11月、マクラーレンはメルセデスとの契約を2030年まで延長した。しかし、アルピーヌがルノー製エンジンのワークスプログラム廃止を検討している今、ホンダと契約するアストンマーティンに代わる新たなカスタマーとして、メルセデスが最有力候補となっている。
Auto Motor und Sport は、マクラーレンとウィリアムズが、メルセデスが2026年から求められるさらに複雑なハイブリッドパワーユニットの3番目のカスタマーとなることができるかどうかについて不安を抱いていると主張している。メルセデスのボス、トト・ヴォルフは、アルピーヌとの契約に意欲的であることを認めている。「彼らがエンジンプログラムを継続するかどうかという戦略的決定を下してからでなければ、我々は契約に踏み切らない」とヴォルフは述べた。マクラーレンのCEO、ック・ブラウンは、フォードとの共同事業として立ち上げられたレッドブルの新プロジェクト「レッドブル・パワートレインズ」の本部を訪問したことを認めている。「(フォードCEOの)ジム・ファリーとは素晴らしい関係を築いている」とアメリカ人であるブラウンは言う。「昨年、彼と会い、その後、ファクトリーを訪問した。それは、メルセデスとの契約を延長することを決定する前だった」しかし、Auto Motor und Sportは、ザク・ブラウンがそれ以来レッドブルと連絡を取り合っているとしている。ザク・ブラウンは最近、レッドブル・レーシングのチームであるクリスチャン・ホーナーに対して公然と批判的な発言をしてきたが、「今はそこにいると見られたくない」と笑顔で答えた。