マクラーレンは、メルセデスとのF1エンジン契約を2030年まで延長。2026年からの新しいF1ルール時代でもメルセデスのエンジンを使い続けることになる。マクラーレンの現在のメルセデスとの契約は2025年末までであり、長期的なオプションを検討していた。しかし、アブダビでのF1シーズン最終戦に先立ち、マクラーレンは新たな5年契約を締結したと発表した。
マクラーレンは2021年からメルセデスのパートナーとなっており、1990年代後半にはメルセデスとともに世界選手権で成功を収めている。2021年のイタリアGPではダニエル・リカルドが優勝し、F1における直近のカスタマーウィナーであることに変わりはない。マクラーレンのCEOであるザック・ブラウンは、メルセデスとの契約を決めたことについて、この契約の長さはチームがメルセデスの製品をどれだけ信頼しているかの証拠だと語った。「メルセデス・ベンツはマクラーレンF1チームにとって素晴らしく信頼できるパートナーだ」とザク・ブラウンは語った。「今回の契約延長は、我々の株主とチーム全体がメルセデスのパワートレインに信頼と今後のレギュレーションの新時代に向けて当社が彼らとともに歩む方向性を示している」「過去3シーズン、そして以前パワートレインがチームを支えていたとき、ともに成功を収めてきた。グリッドの最前線で一貫して戦うという旅を続ける中で、今後の成功が期待されている」メルセデスF1チームの代表であるトト・ヴォルフは、グランプリレースが新しいルールの時代に移行する中で、カスタマーチームの存在は不可欠だと語った。「強力なカスタマーチームと協力することは、われわれのモータースポーツ戦略の要となっている」とヴォルフは説明する。「これは多くの利点がある。明確な競争力のベンチマークとなり、我々の技術習得を加速させ、メルセデス・ベンツのF1ビジネスケース全体を強化する」「マクラーレンは2021年以降、特に今シーズン後半において、熾烈かつ公正な競争相手だった」「マクラーレンの力強いパフォーマンスは、表彰台を争うことができる10チームという目標を達成するためには、このスポーツにおけるすべてのカスタマーチームへの透明で平等な供給が重要であることを強調している。メルセデスはすでに2026年型パワーユニットへの取り組みを進めており、2022年にその開発に着手している。新ルールの一環として、F1は完全に持続可能な燃料へと移行し、電力への依存度を高める方向へとシフトする。