マクラーレンのF1チーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルが、2022年F1開幕戦バーレーングランプリの決勝レースを振り返った。昨年、最下位を争っていたハースF1チームとアルファロメオF1チームの躍進が2022年シーズンの良い方のサプライズだったとすれば、昨年ランキング4位だったマクラーレンの苦戦は悪い方のサプライズだった。
1回目のプレシーズンテストであるF1バルセロナテストの初日にタイムシートのトップに立っていたマクラーレンの状況は、2回目のバーレーンテストで一気に悪化した。フロントブレーキの冷却に問題を抱えたマクラーレンMCL36はまともなロングランができず、問題を解決するためのパーツの製造に追われた。そのドタバタがレース週末にも尾を引いた。予選ではダニエリ・リカルドがQ1敗退18位、ランド・ノリスがQ2敗退13位と、マクラーレンの姿はQ3になかった。そして、決勝でもポイント争いに絡むことはなく、ダニエル・リカルドが14位、ランド・ノリスが15位という結果に終わった。「バーレーンでの困難な金曜日と土曜日の後に予想していた通り、我々にとって今日のグランプリは現在直面している問題の続きとなった。レースを通して多くのパラメーターを管理する必要があり、それによって競争力を発揮することができなかった」とアンドレアス・ザイドルはコメント。「ここバーレーンとウォーキングのチームとともに、週末を通して懸命に戦ったランドとダニエルに感謝している。彼らは膨大な量の仕事をしてくれた」「これはチーム内のすべての人にとって、そして、もちろんすべての素晴らしいファンにとって、残念で苦痛な経験だった。現在、我々は競争力がない理由を詳細に分析しており、できるかぎり早く車のパフォーマンスを向上させられるように懸命に取り組んでいる」「それまでの間、この車で初めてフルレース距離を走った今日のレースからのすべての学習が、次の週末に向けて準備を整え、より良いポジションに立つのに役立つことを願っている」先週、新型コロナウイリスに感染して3日間のテストができなかったダニエル・リカルドは「非常にシンプルに聞こえるかもしれないけど、今日の第一の目的は、レースディスタンスを走り、車の知識を構築することだった」と振り返る。「僕自身にとって、特に先週の後、そのようなフィットネスを取り入れることができただけでも良かった。僕たちは3つすべてのタイヤコンパンドを試したし、フィードバックはたくさんある。レースでの僕たちの弱点がどこにあるかはかなりはっきりしているし、それを理解し、取り組んでいく。いくつかのコーナーでも強みもあったと思う。だから、チームにできる限りのフィードバックをしていく」「もちろん、僕たちはトリッキーな日になることはわかっていたけど、両方の車をホームに持ち帰り、見るべきことがたくさんある。これからサウジアラビアのまったく異なるトラックを見据えて、それが何をもたらすのかを見ていきく」ランド・ノリスは「僕たちが望んでいたものではない」と語る。「とても厳しいレースだった。僕たちは自分たちが望んでいる場所から遠く離れているし、可能な限りすべてのエリアに取り組み、すべてのレースを最大限に活用するためにやるべきことがある」「今日は全力を尽くしたけど、現時点では十分ではない。今日のレースのすべてのデータを調べて、サウジのためにどのように改善できるか、そして、シーズンを通してどこを改善する必要があるかを見ていく。来週は、現状を最大限に活用できるように最善を尽くす」