マクラーレンF1は、メルセデスのリザーブドライバーでフォーミュラEに参戦するストフェル・バンドーンおよびニック・デ・フリースが利用できなかった場合に備えて、代役とドライバーとして元フォース・インディアのポール・ディ・レスタを代役としてスタンバイさせている。今年からマクラーレンF1は、エンジンサプライヤーのメルセデスF1と契約を結んでおり、レースドライバーであるダニエル・リカルドもしくはランド・ノリスが出場できない場合は、メルセデスF1のリザーブドライバーを借りることができる。
しかし、メルセデスF1の両リザーブドライバーはフォーミュラEに参戦しているため、マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、元フォース・インディアのF1ドライバーで、現在は Sky SportsF1 のアナリストを務めているポール・ディ・レスタと契約を結んだ。「私の焦点は、メルセデスとのこの合意にある。スーパーライセンスを保有しているポール・ディ・レスタとも良好な関係を築いているので、要件があれば参加するために彼とも合意している」とアンドレアス・セイドルは語った。「我々はさまざまなシナリオに備えている」マクラーレンF1は、昨年のF1 70周年記念GPでもポール・ディ・レスタを待機させている。メルセデスF1は、ストフェル・バンドーンとエステバン・グティエレスをリザーブドライバーに起用していたが、当時のグティエレスはスーパーライセンスが失効していた。ポール・ディレスタは、ウィリアムズF1のリザーブドライバーとして、2017年のF1ハンガリーGPで体調不良のフェリペ・マッサの代役を務めたのが最後のF1レースとなっている。過去数年間、ディ・レスタは、マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンのユナイテッド・オートスポーツでル・マンを含むさまざまなスポーツカーシリーズでドライブしてきた。34歳のポール・ディ・レスタは、ほぼ6年半前の2013年のF1シーズンに3年間のF1キャリアを終えた。59回のF1スタートを切り、ベストリザルトである4位フィニッシュを2回達成している。昨年、セルジオ・ペレス、ランス・ストロール、ルイス・ハミルトンに起こったように、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たドライバーはレースに出場することができないため、チームはリザーブドライバーのオプションの確保に動いた。代役が必要な状況が発生した場合、ストフェル・バンドーンとニック・デ・フリースのどちらを選択するかと質問されたアンドレアス・ザイドルは「そこはもちろん特定の週末にメルセデスで実際に待機している人による。メルセデスと関係があってのことだ」と語った。