マクラーレンは、長年エンジニアリング責任者を務めてきたアンドレア・ステラをレーシングディレクターに昇進させ、2020年のF1世界選手権にむけてシニアスタッフの再編を完了させた。昨年、マクラーレンは、チームプリンシパルに元ポルシェのLMP1チームの代表を務めたアンドレアス・ザイドル、テクニカルディレクターに元トロロッソのジェームス・キーが加入。コンストラクターズ選手権を4位で終え、エンジンを供給するルノーを上回った。
マクラーレンはさらなる分析を実施し、パフォーマンスディレクターを務めていたアンドレア・ステラをレーシングディレクターに昇進させた。この役割は加入直後のアンドレアス・ザイドルが暫定的に務めていたポジションだ。アンドレア・ステラは、グランプリ週末にレースエンジニアリングと運用機能を担当するが、エンジニアリングの責任も継続。ジェームス・キーと連携して、コース上のパフォーマンスと技術関係との良好な相関関係を築いていく。また、アンドレス・ステラの部下としてチームマネージャーをポール・ジェームスが務め、プロダクションディレクターはピアーズ・シンが継続する。この変更は、ファクトリーとレース週末の意思決定プロセスを効率化するために行われたものであり、アンドレアス・ザイドルは3つの主要部門を統括する。アンドレアス・ザウドルは、チームには明確な構造が不可欠だと語っていた。「私が仕事を開始してすぐに3つの大きな部門を持つ非常に明確な伝統的なモータースポーツ組織を導入した」とアンドレアス・ザイドルは語った。「ジェームズ・キーがリーダーシップを発揮するテクニカルエンジニアリング、内部昇進となるピアーズ・シンがリーダーシップをとるプロダクション、パフォーマンスディレクターとしてのアンドレア・ステラ、チームマネージャーとしてのポール・ジェームズのリーダーシップをとるレーシングサイドだった」「チーム全体が理解しやすい、明確な責任と明確な報告ライン、組織が好ましく、最初からそういったキャラクターを持っていることが重要だった」「規制がどのように見えるかを知った今、我々はこれらの各部門を実際に分析するプロセスの真っ只中にある。チームとして最大を引き出すために、将来どのように編成する必要があるを考えている」過去数ヶ月にわたって、マクラーレンは2021年以降にエンジンを供給するメルセデスとも仕事を開始しており、現在、風洞のアップデートも実施している。
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