マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、自分たちが拒絶したホンダのF1エンジンで成功を収めているレッドブルを祝福した。マクラーレンは2015年にホンダをF1に復帰させ、かつて黄金時代を築いたマクラーレン・ホンダでトップに返り咲くことを期待したが、1度も表彰台にすらあがることなく、3年でパートナーシップを解消した。
レッドブルは、2018年にトロロッソにホンダのF1エンジンを搭載した後、今年からシニアチームにも導入。マックス・フェルスタッペンが3勝を含めた8回の表彰台を獲得。ジュニアチームのトロロッソも2回の表彰台を獲得している。今年、マクラーレンは復調し、コンストラクターズ選手権で4位を獲得したが、ホンダのF1エンジンを搭載するレッドブルは3位を維持している。ホンダのF1エンジンを拒否したことを後悔しているかと質問されたザク・ブラウンは「まずはホンダを祝福したい。彼らがF1に留まることは素晴らしいことだと思う。スポーツにとってポジティブなことだ」とコメント。「ヘルムート・マルコがホンダを最初にBチームに導入し、それがうまく機能し、Aチームに導入するという優れた戦略的決定をした功績だと思う。彼にはそれら2つのチームを運営するクリスチャン(ホーナー)とフランツ(トスト)という2人の優れた補佐官がいる」「彼らは今レースに勝っているし、それは彼らにとってもスポーツにとっても良いことだ」それでも、ザク・ブラウンはコンストラクターズ選手権4位獲得におけるルノーの貢献を称える。「ここ数年来、大きな成果だったと思う。ファクトリーとレーストラックの両方でチームは素晴らしい仕事をしたと思う。全員が貢献している」とザク・ブラウンはコメント。「ルノーは再び競争力を高める上で大きな役割を果たした。彼らは素晴らしいパートナーだった。ドライバーは非常に良い仕事をしており、クルマを持ち帰り、ポイントを頻繁に獲得している。昨年のアブダビを振り返れば、今年は確かに喜びのレースだ」それでもマクラーレンは今シーズン限りでルノーとの契約を終了し、2021年からはメルセデスのF1エンジンに切り替える。「2021年は白紙から始められるような2020年から大きな変化があるという意味で誰もが同じ船に乗ることになるだろう。だが、我々たちはそれをやっている。早期に決断したのはできるだけ多くの時間を割くことが理由の1つだ」とザク・ブラウンはコメント。「2021年はF1にとってもファンにとってもエキサイティングなものになると思う。なぜなら、そのような大きな変化があれば、うまくやれるものと間違えを犯すものが出てくるからだ。時間とともに収束する傾向はあるが、2021年シーズンに興奮している。もちろん、2020年シーズンにも興奮しているがね」