マクラーレンF1チームのプリンシパルを務めるアンドレアス・ザイドルは、トップへ返り咲くためにチームがリスクを冒すことを奨励していると語る。ホンダとの壊滅的な3シーズンのパートナーシップの後、マクラーレンは昨年のコンストラクターズ選手権を6位でフィニッシュ。今シーズンは目覚ましい進歩を続けている。
現在、マクラーレンは5位でエンジン供給元のルノーのワークスチームに20ポイント差をつけてコンストラクターズ選手権4位につけており、4年ぶりにミッドフィールドをリードしている。今年、新たにマクラーレンのF1活動を率いることになったアンドレアス・ザイドルは、チームが勢力図のなかで勝利への道に戻るためには継続的にプッシュしてリスクを冒すことに反対ではないと語る。「私は何かがうまくいかなったとき、リクスを冒すことを奨励しる人間だ。ミスは起こるものだということを受け入れなければならない」とアンドレアス・ザイドルはコメント。「確かに最初からそれらを防ぐようにしなければならないし、もしくは2回目に起こらないことを確実にする必要がある。だが、我々がいる立場ではリスクを冒す必要がある」「しかし、そのためにはチーム内にある程度の自信、カルチャーと精神がんければならない。それが今、我々再び一緒に構築しなければならないことだと思っている。それほど悪いと言っているわけではない」「今年いろいろと良い結果を出し始めたときは本当に感動した。雰囲気は本当にポジティブで、良い勢いがある。そして、今はその方向に進み続けることが重要だ」アンドレアス・ザイドルは、現在のワールドチャンピオンチームのメルセデスがやれているように“冒険的”で“積極的”なコンセプトデザインを開発していける立場にマクラーレンを戻すことを望んでいると語る。「私にとって最も重要なことは、継続的な開発を行い、チームとしての継続的な改善を確認することだ」とアンドレアス・ザイドルは説明する。「手段、ツール、そして、これらを開発するために使用しているすべての点で、詳細まで突き詰められるようにするためには時間をかけることも重要だ」「それが、最終的に必要とされる積極的な開発の基盤となるからだ。特に、我々のようにギャップがある場合にはね。チーム内でそのような自信を再び築く必要がある」「だが、リスクを冒したり、冒険的なコンセプト決定を下すには十分な勇気が必要だ。それはメルセデスのように多くの経験と自信を持っているチームにしかできないことだ」「ピットストップのようなものでカテゴリーに入ることも重要だ。レース戦略はすでにビッグチームと戦えることを示している。パフォーマンス面でギャップがあることは明らかで、それには時間がかかる」