マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、2018年F1マシン『MCL33』が真の姿となって現れるのは5月のF1スペインGPからだと語る。冬季テストで信頼性トラブルに見舞われたマクラーレンは、アップグレードのスケジュールに遅れが生じた。エリック・ブーリエは、これまで走らせている2018年マシンは、昨年ホンダを搭載していた設計の進化版だと表現している。
今年からルノーを搭載したマクラーレンは、レースでは強いを見せてはいるが、予選ペース、そして特にストレートでのパフォーマンス不足が露呈している。「2018年マシンはバルセロナに投入される。我々はそれが期待していたクルマになることを願っている」とエリック・ブーリエは Autosport にコメント。「今のクルマは計画に沿っており、目標を逃したわけではない。だが、スケジュール目標んは沿っていない。バルセロナで投入するマシンはオーストラリアで投入されるべきものだった」「なので、今我々が走らせているのは実際は昨年の進化版であり、新車ではない。このクルマが我々が期待しているクルマになることを願っている」エリック・ブーリエは、開幕4戦を制限されたマシンで挑戦しなければならなかったことにフラストレーションを感じていると認める。「そうだね。だが、仕方のないことだ。我々はそれを知っており、出来る限り最善を尽くしていく必要がある」とエリック・ブーリエはコメント。「これまでのところ、我々はご都合主義だった。チャンスを掴んで、両方のドライバーとできる限り多くのポイントを獲得してきた」「このようなパフォーマンスやレースでのペースを目にするのはフラストレーションを感じることだ。我々はまだ予選でパフォーマンスを解放することができていない」新しいパッケージが示すデータに興奮しているかと質問されたエリック・ブーリエは「私は十分に長くF1にいるので、表彰台やその頂点に立っているときだけがお祝いできるときだということをわかっている」と述べた。マクラーレンは2018年に入ってまだQ3進出を果たしていないが、レースでは3戦連続でポイントを獲得してコンストラクターズ選手権で4位につけている。F1中国GPでは、13番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソが、終盤にフェラーリのセバスチャン・ベッテルを抜いて7位でフィニッシュしている。「彼はとても良いレースをしてくれたし、再び我々はすべての機会を最大限に生かした」とエリック・ブーリエはコメント。「セーフティカーは我々にとっては悪いニュースだった。ピットに入ったばかりだったからね。だが、いずれにいしろ、我々の前にチャンスが現れ、我々はそれを掴んだ」