マクラーレンは、ホンダと決別する決断を早まったかもしれないと長年F1エンジニアを務めてきたホアン・ヴィラデルプラットは考えている。トロロッソと新しいスタートを切ったホンダは、先週のF1バルセロナ合同テストで全チーム最多となる324周を走破。ドライバーを務めるブレンドン・ハートレーは、マクラーレンの決断は“間違い”だったかもしれないと語っている。
かつてF1でマクラーレン、フェラーリ、ベネトンなどで25年にわたってエンジニアを務めてきたホアン・ヴィラデルプラットも、マクラーレンがホンダを切ったことを疑問に思っていると語る。マクラーレンについてホアン・ヴィラデルプラットは「去年も懸念していたが、まだそれは変わっていない」と Marca にコメント。「早まって引き起こされた変化だと思うし、彼らはすべてのアドバンテージを失うことになる。カスタマーには常に限界がある。特にルノーと組んでいるときはね。ルノーは彼らにとても近づいている。フランスのプライドが、マクラーレンを倒そうと彼らを突き動かしていると思う」「マクラーレンは空力的に非常に開発されたクルマだと思うが、シーズンが進めば、ルノーが前に出るかもしれない。彼らに野心がなければ、パリで多くの資金を投資するようなことはしない」だが、ホアン・ヴィラデルプラットは、マクラーレンとフェルナンド・アロンソは、現実的にトップ3チームの後ろの4位の座を狙えるだろうと語る。「フェルナンドが表彰台に立つのは間違いないだろう。彼はレースに勝ち、困難な状況をアドバンテージに変える才能があるからね」「だが、それ以上はとても難しいと思う。マクラーレンは再び勝てるチームであることを示さなければならない。長年、彼らは勝利のないチームとして過ごしてきたし、新しく入った多くの人々は勝っていない。それは決定的な瞬間にチームを緊張させ、間違った判断に繋がる」ホアン・ヴィラデルプラットは、信頼性を向上させたホンダのF1エンジンによって、トロロッソがサプライズを巻き起こすかもしれないと語る。「トロロッソがルノーやマクラーレンと争うことを除外するつもりはない。彼らがホンダと完璧にフィットしているし、それを機能させたがっていることを私は知っている」「2019年にホンダのエンジンを搭載するであろうレッドブルは、エンジンを開発するために彼らを助けている。シーズンを通して彼らは改善するだろうし、シーズン後半には大きな進化を遂げるだろう」「誰かがそれを導くことができれば、ホンダのポテンシャルは巨大であり、技術もある」