マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、ストフェル・バンドーンの2017年シーズンの成長に満足しており、チームメイトであるフェルナンド・アロンソとの差は、アップデートの投入でアロンソを優先させたことも影響したと述べた。ストフェル・バンドーンは、シーズン序盤にクルマを乗りこなすことに苦戦し、開幕8戦のうち7戦でQ1敗退を喫した。
しかし、マクラーレン・ホンダが信頼性とパフォーマンスを向上させた中盤以降は、ポイントを争えるポジションまで挽回。第11戦ハンガリーGPでシーズン初ポイントを獲得し、シンガポールとマレーシアでは2戦連続で7位入賞を果たした。最終的にストフェル・バンドーンは、ドライバーズ選手権をフェルナンド・アロンソと4ポイント差の16位で終了。ザク・ブラウンは、ストフェル・バンドーンの挽回は励みになるものだったと語る。「信頼性問題によって、彼にとっては非常に難しいスタートだった。彼はルーキーであり、初めてのトラックがたくさんあった」とザク・ブラウンは GPUpdate.net にコメント。「フェルナンド(アロンソ)には、F1に15~16年にいることによる恩恵があるし、問題に見舞われても、15年の経験を生かして5周もあればなんとかやっていける」「ストフェルは以前に走ったことのないトラックでセッションを逃すこともあった。世界で最高のドライバーであるチームメイトのように5周でなんとかしなければならなかった」「そのプレッシャーと状況を考えれば、彼の姿勢は素晴らしいものだったし、彼のスピードはどんどん向上している。今の彼はフェルナンドに非常に近づいている」ザク・ブランは、アップデート版のパーツやパッケージが1つしかない場合、フェルナンド・アロンソのマシンに提供する傾向によって、二人のペースに違いが強調された部分もあったと考えている。「彼らは常に同じエキップメントであるとは限らない。我々はまったく同じように2台のクルマを走らせているが、1つの開発パーツしかない場合、10回中9回は経験のあるドライバーの方にそれを与えるものだ」「二人のギャップが大きく開いているように見えるレースがいくつかあったかもしれないが、ドライバーの差というよりもクルマの差だったと言える。彼にはとても満足している」
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