マックス・モズレーのFIA会長の退任が決定したことで、ロン・デニスがF1に復帰するとの見方が強まっている。マクラーレン・メルセデスのグループ会長兼社長であるロン・デニスは、マックス・モズレーの最大の敵のひとりである。ロン・デニスがマクラーレンのチーム代表を務めていた2007年には、F1史上最高額の1億ドルの罰金をFIAによって科せられた。
今シーズンの開幕前にチーム代表を退いたロン・デニスは、オーストラリアGPでのルイス・ハミルトンと元競技ディレクターのデイヴ・ライアンによる“ライゲート”によって完全にF1への関わりを絶っていた。この件については、ロン・デニスがマクラーレンの処罰を軽減するためにFIAと取引をしたとみられている。当初はレース現場に姿を見せることになるとマーティン・ウィットマーシュは語っていたが、実際は全く姿を見せていない。これはFIA側を刺激させないためだとみられている。マクラーレンは、ロン・デニスがピットウォールに戻ることはなく、マーティン・ウィットマーシュュが務めているチーム代表の座を奪うことはないと主張。現在、ロン・デニスはマクラーレンの新しいスポーツカー生産プロジェクトであるマクラーレン・オートモーティブに専念している。しかし、情報筋によると「今後、レースの観客は彼の姿を見ることになる」としている。
全文を読む