マクラーレン・ホンダは、F1メキシコグランプリに先駆けて両ドライバーのパワーユニットコンポーネントを交換。フェルナンド・アロンソは20グリッド、ストフェル・バンドーンは35グリッド降格ペナルルティを科せられることが明らかになった。マクラーレン・ホンダは、今週末のメキシコよりも、ブラジルとアブダビの最終2戦の方が競争力があると考えており、残りのレースでさらなるペナルティを避けるためにフレッシュなコンポーネントをストックすることを選択したという。
フェルナンド・アロンソは、9基目のICE(内燃エンジン)、10基目のMGU-Hとターボチャジャーを投入して20グリッド降格。ストフェル・バンドーンはパワーユニット一式を交換して35グリッド降格になるという。「我々にとって強いサーキットではないので、残りのレースのためにここで新しいパーツを導入することは意味のあることです」とホンダの広報担当は Motor Week にコメント。だが、フェルナンド・アロンソは全てのコンポーネントを降格して35グリッド降格を受けることになると予想する。フェルナンド・アロンソは「残念ながら、僕たちはまたエンジンを交換しなければならないと思うし、僕たちは後方からのスタートとなる」とエルマノス・ロドリゲス・サーキットでコメント。「いずれにしろ、このサーキットはおそらく僕たちのパッケージに適したサーキットではないので、僕たちがここで物凄く競争力があるとは思っていない。たぶん、ペナルティを受けるにはベストな場所だし、ブラジルとアブダビで新しいエンジンを使えることを願っている」「後方スタートであれば、全てのコンポーネントをフレッシにしてスタートした方がいいし、そこから多くのものが得られると思う」ストフェル・バンドーンは「僕たちは今週末エンジンペナルティを受ける。僕たちにとってトリッキーな週末になることは分っているからね」とコメント。「僕に関してはフルパッケージになると思うので、35グリッドになると思う。これで最後になることを願っているよ」「僕たちはパフォーマンス的に今回は難しい週末になるだろうと分っていたし、もっとチャンスがあるおことを期待している最後の2週間を保護するためにここでエンジンペナルティを受けることを前から計画していた」「正直、僕はもうこのような状況にどうやって対処すればいいかは分っているよ!」「もちろん、週末へのアプローチは変わることになる。予選ですべてを引き出すことに必ずしも集中しているわけではないし、よりレースを重視して準備をしていくことになるだろう」各ドライバーのパワーユニット使用状況 (F1アメリカGP終了時点)チームドライバーICETCMGU-HMGU-KESCEメルセデスルイス・ハミルトン444433バルテリ・ボッタス444433レッドブルダニエル・リカルド556333マックス・フェルスタッペン656344フェラーリセバスチャン・ベッテル555444キミ・ライコネン444444フォース・インディアセルジオ・ペレス444422エステバン・オコン444432ウィリアムズフェリペ・マッサ444432ランス・ストロール444422マクラーレン・ホンダフェルナンド・アロンソ81010876ストフェル・バンドーン91111866トロ・ロッソブレンドン・ハートレー656355ピエール・ガスリー556334ハースロマン・グロージャン444444ケビン・マグヌッセン444444ルノーニコ・ヒュルケンベルグ556444ジョリオン・パーマー566344ザウバーマーカス・エリクソン444444パスカル・ウェーレイン444444ICE … 内燃機関(エンジン)TC … ターボチャージャーMGU-H … 運動エネルギー回生システムMGU-K … 熱エネルギー回生システムES … エネルギー貯蔵装置(バッテリー)CE … コントロールエレクトロニクス今シーズンは、4基まで各エンジンコンポーネントの使用が認められており、5基目以降のICE(内燃機関)には10グリッド、その他コンポーネントには5グリッドの降格ペナルティが科せられる。各ドライバー、6つのコンポーネントで合計24コンポーネント、チームでは48コンポーネントが使用できることになるが、マクラーレン・ホンダは、F1アメリカGP終了時点でフェルナンド・アロンソが49コンポーネント、ストフェル・バンドーンが51コンポーネントと合計100コンポーネントを使用。一方、メルセデス、フォース・インディア、ウィリアムズとメルセデス製エンジンはどのマシンも制限を超えていない。ハースとザウバーも制限内に収めている。