マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、2018年にホンダのF1パワーユニットが大きな進歩を遂げ、マクラーレン・ルノーがトロ・ロッソに負けるようなことがあれば、“愚か”に見えるだろうと認める。マクラーレンとホンダは15日(金)に今シーズン限りでパートナーシップを解消することを発表。ホンダは2018年からトロ・ロッソにパワーユニットを供給し、マクラーレンはルノーから供給を受ける。
決別を発表して以来、マクラーレン・ホンダのパフォーマンスは向上しており、シンガポールとマレーシアでは2台揃ってQ3進出を果たすともに、ストフェル・バンドーンが2戦連続で7位入賞を果たしている。「もちろん、ホンダが来年レースに勝ち始めて、我々が勝てないとしたら、我々は愚かに見えるだろう」とザク・ブラウンはコメント。だが、決断を下さなければならなかったし、決断を固持し、どんな結果でも受け入れなければならないと思う」「決断を下す際には『間違った決断だったとしたらどうなるだろう?』といった要素は常にあるものだ」「だが、宿題はすべてやっていなければならないと思うし、デュー・ディリジェンスを行わなければならない。これはグループの決断だった。ゆっくりやってきたわけでも、簡単に決断したわけでもない。我々は今、それをやり遂げた」「インディアナポリスのようなものだ。『フェルナンドが怪我をしたらどうするのか? モナコで大事な結果を逃すことにあったらどうするのか?』と言っている人々がいたが、幸いにも彼は完璧な走りをみせ、怪我をすることはなかったし、ジェンソン(バトン)はピットレーンからスタートした。それはフェルナンドでもそうだっただろう。後ろではなく、前を向かなければならないと思う」ザク・ブラウンは、マクラーレンは、ホンダとのパートナーシップを成功させるためにやれることはもうなかったと考えている。「我々は可能な限りの努力をした。ホンダとの関係は、みなさんが思っているかもしれないもの、もしくは報道されているものにはんし、非常に健全なものだった。彼らもフラストレーションを抱えていたし、我々と同じように落胆していた。祈ったり、叫んだりするようなことはなかった。うまくいかなかったし、まずはそれを最初に認めると思う」「ホンダとの関係は健全なままだ。我々はいつもやっているように日本でチームバーベキューをしている。それは通常のビジネスであり、恨みのようなものはない。彼らはそれを行い、多くのお金を費やしてきた。彼らがF1にとどまってくることを本当に嬉しく思っている」