マクラーレンとホンダの関係はモンツァで行われた会談で運命が決まる可能性がある。F1イタリアGPが開催されるモンツァのパドックでは、ルノー・スポールF1のシリル・アビテブール、ジェローム・ストール、アラン・プロスト、そして、F1のスポーティングディレクターであるロス・ブラウンが、マクラーレンのモーターホームに集まっていた。
大方の噂として、その場でルノーとマクラーレンの間で2018年の交渉が行われたとされている。この件について質問されたフェルナンド・アロンソは「今、エンジニアミーディングから出てきたところなので、何が起こったのかについてもう少し詳しく調べてみるよ」と語った。マクラーレンは、ホンダと決別するかどうかについての決定を強く求められている。リバティ・メディアのロス・ブラウンは、ホンダがF1に残れるようにトロ・ロッソにホンダの契約を引き継ぐことを強く求めているという。トロ・ロッソとホンダが契約すれば、ルノーは、マクラーレンにカスタマーエンジンを供給するための枠を開けることになる。「我々は9月に決定する必要がある。月初には決めなければならないだろう」とマクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは述べた。だが、トロ・ロッソは日曜日の午後6時までにエンジン計画を確定させたいとされており、最終期限はさらに緊急なものになるかもしれない。「全員が時間のプレッシャーにさらされていると思う」とザク・ブラウンはコメント。「マクラーレンは今週決断をする必要がないが、トロ・ロッソの状況について話すことはできない」ホンダは、マクラーレンに年間1億ドルの貢献をしているとされているが、3年間結果が出なかった今、ザク・ブラウンは“競技的”な理由、すなわり競争力でエンジンについての決定を下すと述べている。それでも、ザク・ブラウンは、ホンダと継続の可能性も否定しない「ホンダは追加のリソースと投入し、話すことはできないが、他にも様々なことをやっている。だが、彼らが多くのコンサルタントの助けを借りていることはみなさんも気づいていると思う」「来週、我々は集まり、ホンダのプランを検討し、その後、決定する」マクラーレンは、フェルナンド・アロンソが離脱した場合に備えて“プランBやプランC”に取り組んでいることを認めている。だが、ザク・ブラウンは、育成ドライバーのランド・ノリスはその選択にはないと語った。「いいや、来年F2で彼を走らせるのが我々の計画だ」とザク・ブラウンは述べた。