マクラーレンが2018年F1マシンに搭載するエンジンは、ホンダ、それともルノーか。マクラーレンは、今後4~5週間が決定の鍵を握ると述べている。マクラーレンのCOOを務めるジョナサン・ニールは「全員と交渉している」が「時間は尽きてきている」と Rruters にコメント。「今後4~5週間で我々はそれらの決定に至らなければならない」
2018年のエンジンの決定は、来季マシンの設計、そして新たな契約を締結する前にマクラーレンがどのエンジンを搭載するかを知りたがっているフェルナンド・アロンソの慰留に関わってくる。「全員にとっての解決策はあると思っているし、それによってフェルナンドがこのチームに残ってくれることを願っている」マクラーレンは、F1ハンガリーGPでフェルナンド・アロンソが6位、ストフェル・バンドーンが10位でフィニッシュし、今シーズン初のダブル入賞を達成した。9ポイントを加算したことで、マクラーレン・ホンダは夏休み前になんとかコンストラクターズ選手権の最下位から抜け出すことに成功。ジョナサン・ニールはそれを“ハーフタイム直前のゴール”だと例えている。マクラーレンにとって、今シーズン限りで契約が切れるフェルナンド・アロノソの残留が最大の懸念事項となっており、アロンソをキープするためには競争的なクルマを与える必要がある。ホンダのパワーユニットは、2015年にパートナーシップを開始して以降、信頼性も競争力も不十分であり、マクラーレンとの離別の噂が絶えない。カレンダーで最も遅い常設サーキットであるハンガロリンクではその欠点は軽減したが、今後のベルギーとイタリアの2戦は最速サーキットのふたつであり、エンジンの馬力が非常に重要になってくる。ザウバーがホンダからの供給を拒否し、フェラーリとのパートナーシップを継続することを選んだことで、ホンダはF1でマクラーレンにしかパワーユニットを供給していない。マクラーレンと離別した場合、ホンダはF1から排除される可能性があるが、ジョナサン・ニールは代替案を示唆している。「みなさんもトロ・ロッソと議論が行われているというメディアの憶測を目にしているだろう」とジョナサン・ニールは語った。トロ・ロッソはルノーとのエンジン契約を有しているが、ホンダに変更することで、かつて親会社のレッドブルが売却を検討したこともあるチームには歓迎できる資金をもたらす可能性がある。そして、それはマクラーレンがルノーのエンジンを搭載するための枠が空くことになる。ルノーのエンジンは、今年レッドブルとともにレース優勝を果たしており、過去にルノーと2度のワールドチャンピオンを獲得しているフェルナンド・アロンソを満足させることができるかもしれない。マクラーレンにとって他の選択肢はメルセデスとフェラーリとなるが、ジョナサン・ニールは歴史的なライバルであるフェラーリのエンジンを搭載することはほぼ考えられないと認識している。「9月が過ぎるまでにもっと多くのことを語れることを願っている」とジョナサン・ニールは締めくくった。
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