マクラーレンの株主であるマンスール・オジェは、現在のホンダとのチームの苦境がスタッフの士気を維持し、人材を引きとめておくのを難しくしていると述べた。第8戦 F1アゼルバイジャンGPでようやくシーズン初ポイントを獲得したマクラーレンだが、いまだコンストラクターズ選手権では最下位。メルセデスの最終年となった2013年以来、優勝はおろか、表彰台にすら手が届いていない。
マンスール・オジェは、これほど競争力のないマクラーレンは、チーム史上で前例がないことだと語る。「我々は可能な限り懸命に仕事をしているが、企業として、素晴らしい人材を確保し、モチベーションを維持させることが難しくなっている」とマンスール・オジェは Autosport にコメント。「勝っているとき、それははるかに楽だ。16戦中15勝した1988年がそうだった」「実際、定期的に勝っているときは人々のモチベーションを維持するのは難しい。だが、悪い時期に彼らのモチベーションを維持するのは本当に難しい」「それはマネジメントの責任になる。ありがたいことに、我々のために働いている大部分の人々はマクラーレンのために働くことを誇りに思ってくれている」わずか1年で決別したプジョーのエンジンを搭載した1994年でさえ、8回の表彰台を獲得し、コンストラクターズ選手権で4位だった。現在、マクラーレンは2012年のF1ブラジルGPから勝利から遠ざかっている。それは1977年のF1日本GPでのジェームス・ハントでの勝利から1981年のF1イギリスGPでのジョン・ワトソンの勝利までの未勝利記録を更新し続けている。「これは我々にとって本当に新しいテリトリーだ」とマンスール・オジェはコメント。「F1で我々がこれほど競争力がなかったことはない」「我々はプジョーと恐ろしい1年を過ごしたが、今回、ホンダは完全にその仕事を過小評価している」マンスール・オジェは、F1での脆弱なパフォーマンスがマクラーレンの他のビジネスにもまもなく悪影響を与える可能性を危惧している。マンスール・オジェは、自動車メーカーがチームを所有するルノーやマクラーレンと異なり、F1チームが市販車プログラムに関与しているマクラーレンはレアなポジションにいると指摘する。「市販車とF1カーがあるという点で我々が比較できるのはライバルはフェラーリだけだ」「そのストーリーを同時に維持していくためにはF1での成功が必要となる。一方が駄目で、もう一方が本当に優れているわけにはいかない」「市販車会社は本当にうまくいっている。残念ながら、現在、我々には解決しなければならないF1エンジン問題を抱えている」「それ以外の全ては素晴らしい。素晴らしいドライバー、素晴らしいチームだ」
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