マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、F1アゼルバイジャンGPの週末はこれまでモータースポーツで経験したなかで“最も厳しい週末”だと述べた。マクラーレン・ホンダは、ホンダのF1パワーユニットの改良版パーツを投入するため、月曜日の時点でMGU-Hとターボチャージャーの交換をFIAに通知しており、バクーに乗り込む前から両ドライバーの15グリッド降格が確定していた。
プラクティスが開始して以降、マクラーレン・ホンダはさらに両ドライバーのパーツを交換。フェエルナンド・アロンソは、5基目のエンジン、新しいMGU-K、MGU-H、ターボチャージャーを投入して40グリッド降格、ストフェル・バンドーンはギアボックス交換を含めた35グリッド降格と合計で75グリッドもの降格ペナルティを科せられた。予選では、フェルナンド・アロンソがQ1のトップタイムから2秒343遅れの16番手、ストフェル・バンドーンは最下位でQ1敗退を喫した。「私も彼ら(アロンソとバンドーン)と同じようにレーサーだ。今週末は私がこれまで経験したなかで最も厳しい週末だと思っている」とエリック・ブーリエはコメント。マクラーレン・ホンダは、すでにパワーユニットの年間使用数をすべて使い果たしており、残りの13戦でも複数のグリッド降格ペナルティを科せられることは必至だ。エリック・ブーリエは、将来については考えておらず、代わりにマクラーレン・ホンダのパッケージを最大限に生かしていくことに集中していくと述べた「それについては考えていない」とコメント。「とにかく毎レース、アップグレードごとに見ていくつもりだ」だが、エリック・ブーリエは、金曜日にフェルナンド・アロンソが走らせたホンダの“スペック3”エンジンは改善をもたらしたと語る。「パフォーマンスに改善が見られたのはいいことだ」とエリック・ブーリエは語った。関連:F1アゼルバイジャンGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション
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