マクラーレンのザク・ブラウン(マネージングディレクター)は、F1カナダGPでのフェルナンド・アロンソでのリタイアを受け、ホンダにさらなるプレッシャーをかけた。フェルナンド・アロンソは、ストレートでライバルよりも時速20キロ近く遅いマシンで奇跡ともいえる走りをみせ、シーズン初ポイントを手にするかと思われた。
しかし、これまでも何度も目にしてきたようにホンダのF1パワーユニットは故障。怒りでヘッドレストを放り投げたアロンソはパドックまでの長い距離を歩いて戻ることになった。その後、グランドスタンドに乱入してファンへの感謝を伝えたフェルナンド・アロンソは、レース後のミーティグに顔を出さずに帰ってしまったという。F1カナダGP前、ザク・ブラウンは、ホンダとの将来が“分岐点に差し掛かっている”ことを公に語っていた。当初、ホンダはモナコでのエンジンアップグレードの投入が期待されていた。だが、それは次のカナダでも到着せず、いつ開発の準備が整うかいまだわからない状況となっている。しかし、現在のような信頼性では、パフォーマンス向上どころではないのも確かだろう。過去には毎年チャンピオン獲得を期待してシーズンに挑んでいた名門マクラーレンが、今ではポイント獲得はおろか、レースを完走することさえ望めない壊滅的な状況となっている。「“ポイント”と言っていた人もいるが、実際にはそれはちょっと過大視しているね」とザク・ブラウンは皮肉な笑みを浮かべて Sky Sport F1 にコメント。「ポイントを得られるはずだった。だが、何の警告もなしにいきなり壊れた。みなさんも今年どれだけ多くのレースでこのようなインタビューを繰り返すんだと感じているだろう。とてもフラストレーションを感じる」「何の前触れもなかった。実際、まだ何が起こったのか完全に診断できているわけではない。だが、何の警告もなく、いきなり壊れた。このようなときに話すのは決して良くないのはわかっている。感情が高ぶっているからね。だが、失望しているし、我々は再編成する必要がある」「とにかく我々は、状況を正常に戻せるであろう異なるオプション、異なる状況について話をしている。このような結果は、時間を無駄にすることはできないし、状況が良くなるのをただ待っているわけにはいかないという認識を強めるだけだ。我々はそれに対して積極的である必要がある」ザク・ブラウンは、次戦F1アゼルバイジャンGP前に何かを発表することはないと付け加えた。
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