マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、F1モナコGPでのフェルナンド・アロンソの代役候補は実際にはジェンソン・バトンだけだったと明かした。マクラーレン・ホンダは12日(火)にフェルナンド・アロンソがインディ500に参戦し、F1モナコGPを欠場することを発表。だが、代役についてすぐに発表しなかったことで、様々な憶測を呼んでいた。
実際、マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは「いくつかの異なる選択肢がある」と語っていた。しかし、14日(金)、マクラーレン・ホンダは昨シーズン末で17年間に及ぶF1からの引退を表明していたジェンソン・バトンがアロンソの代役としてモナコGPで1戦限りの復帰を果たすことを発表した。エリック・ブーリエは、ジェンソン・バトンがこの機会に飛びついたと明かした。「彼に電話して、この件について話し合ったが、『凄いことだ、とても興奮しているよ!』というのが彼の最初のリアクションだった。正直、非常にストレートで簡単な決断だった。彼が選択肢だったし、いずれにしろ、彼は我々の契約がある。だが、電話での彼の興奮は本物だったし、彼がこの冒険の一員であることを嬉しく思っている」「私としては話し合いのタイミングだけだったと思っている。彼がインディに関する記者会見に臨んでいる時、私は裏で自分のやるべきことをやっていたが、ジェンソンが最初から選択肢だったのは確かだ。それに、あらゆる可能性を考慮しておくことが私の責任であり、彼が他の何かに集中していたり、病気だったり、モナコでの走行を阻むケースがあることを想定しておかなければならなかった。つまり、ザクの言葉はそれを指してのものだったと思う」来週、バーレーンで2日間のテストセッションがあるが、ジェンソン・バトンがマクラーレン・ホンダ MCL32での初走行はF1モナコGPのフリー走行1回目となる。マクラーレン・ホンダは、バーレーンテストにストフェル・バンドーンとオリバー・ターベイを起用することを発表している。「とてもシンプルなことだ。我々はこれについて一緒に検討した。ジェンソンは17年間をF1でレースをすることに費やしてきたし、実際、彼は今のようなダウンフォースレベルで走っている。このクルマを走らせるための専門的な違いを体験するのにはここのトラックレイアウトやバルセロナのプラクティスでの走行はあまり有益ではないということで一致した」「彼はコンディションがいいし、準備は整っている。来週オリバー・ターベイを起用するのは、我々のシミュレーターとの相互関係を微調整することの一環だ」「現在、MTCのシミュレーターは非常に精密だし、我々の両方がモナコのためにこのクルマのモデルをシミュレーターで走らせることに数日間費やした方が彼のためにいいと考えている」関連:マクラーレン・ホンダ、F1モナコGPでのジェンソン・バトンの起用を発表
全文を読む