バルセロナでのシーズン中テスト2日目は、マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーであるストフェル・バンドーンが、デビュー戦でポイント獲得を果たしたバーレーンGP以来、初めてMP4-31のコックピットに乗り込んだ。本日の走行プランは、昨日のテストに引き続き、コンポーネントの評価、セットアップの微調整および、さらなるデータ収集を予定していた。
午前中の走行では、タイヤのテストと戦略に焦点を当てた。特にソフトタイヤに重点を置き、スーパーソフトタイヤを装着して複数の走行を行った。ストフェル・バンドーン (マクラーレン・ホンダ リザーブドライバー)「今日はコックピットに乗り込んですぐに、マシンに対していい感触を得ました。もちろん、マシンに慣れるためにまず数周走りましたが、私がバーレンでレースに出場して以来、マシンが進化したのは明らかです。今日はポジティブで、実りの多い一日でした。レースに参戦するために週末を通してマシンをドライブした経験があるので、マシンに乗り込むのは以前ほど難しくありません。ただ、F1用に自身を再調整する必要が常にあるのです。特にスーパーフォーミュラ(バンドーンが参戦する全日本フォーミュラ選手権)でレースをした後はなおさらのことですが、私は素早く適応することができました。マシンはどの領域においても性能がよくなったように感じますが、ダウンフォースはバーレーンGPに比べてずいぶん改善したように思います。レーシングドライバーとしては、少しでも長い間マシンに乗っていたいと思うものですが、 今日は時間を有効に使うことを目標にし、自分としてはそれが達成できたような気がします。全体的にマシンがいい進化を遂げているため、私はそれに満足しています」デビッド・レディング (マクラーレン・ホンダ チームマネージャー)「予想通り、ストフェルの走りにはスピードと一貫性があり、本日のプログラムにあったすべてのテスト項目に関して、いいフィードバックをしてくれました。午前中は昨日に引き続き、まず空力の相関作業を実施しました。それが終わった後は、新品タイヤを履いて空力およびメカニカル面両方の変更について評価しました。一方、午後はロングランを行いながら、使用済みタイヤを装着して同様のプログラムを実施しました。今日のプログラムでは、(次戦の)モナコGP用アップグレードと中期開発部品の両方を使用しました。この2日間、車体にもパワーユニットにも問題が発生することはなく、チームのメンバーは熱心に仕事に取り組んでくれました。そのおかげで、我々は広範囲にわたるテストプログラムを完了することができました」中村聡 (Honda R&Dチーフエンジニア)「本日のテストは昨日に引き続き、午前中はモナコの予選を見据えたパワーユニットデータ設定の見直しとセッティングの向上を行いました。午後は、レース展開を予想したロングランなどを行い、バンドーン選手の力強い走りにより本日の目標であった100周を達成して終えることができました。さくらの研究所およびミルトンキーンズと連携しながら充実した2日間となりました。テストで得られたデータは、これからさくらとも連携してさらなる解析を行い、来週のモナコGPの実走行で最終確認した上でレースに備えたいと思います」
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