マクラーレン・ホンダは、MP4-31がF1グリッドのトップ10を定期的に争えるマシンに発展していくと自信をみせている。2016年F1シーズンの開幕戦オーストラリアGPではポイントを獲得できなかったマクラーレン・ホンダだが、レーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、今後MP4-31に計画されている改善によってトップ10まで駒を進められるようになると考えている。
「クルマのペースはいいし、非常に励みになっている。我々には今年戦えるものがあることをわかっている」とエリック・ブーリエは Autosport にコメント。「いくつかのことが進行中であり、それによってQ3を定期的に争えるようになるはずだ」「定期的にQ3に進めれば、ストーリーは変わってくる。ポイントのために戦うことができる」エリック・ブーリエは、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンにはオーストラリアでポイントを獲得できる可能性があったと考えている。オーストラリアでは、フェルナンド・アロンソが大クラッシュによってリタイア。その事故による赤旗中断期間にマクラーレン・ホンダはジェンソン・バトンはタイヤ選択を誤った。「我々はタイヤ選択を間違えてしまった」とエリック・ブーリエはコメント。「デグラデーションがあまりに高く、グレイングにも苦しみ、ペースを失ってしまった」「ミディアムタイヤで行ったときは我々は適切な位置に戻っていた。だが、それはあまりに遅すぎたし、フェリペ(ナッセ)の後ろに引っかかってしまった。たとえ我々の方がはるかに速かったとしても抜くことはできなかった」また、マクラーレン・ホンダは、無線通信にも苦労した。だが、それは新しい無線規制によるものではなく、技術的なトラブルによるものだった。「ちょっとした頭痛だった。だが、我々は幸運だった。FIAから少し休むことができたからね」とエリック・ブーリエは笑う。「詳細を述べるつもりはないが、FIAが信号を送った際、何台かのマシンが我々と同じようにクルマのダッシュボードに問題が発生していた」「我々はダッシュボードでの全てのコミニュケーションを失った。そのため、我々はいくつかの情報を伝達することを許された」「通常、我々は許されていないが、ピットウォールで多くのブレストが行われた」