マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、第2のホンダエンジンを搭載した“Bチーム”を設立するのは、ホンダが“注意散漫”にならない場合のみだと述べた。ホンダのエンジン開発のスピードを2倍にする選択肢として、提携カスタマーチームを設立することがしばしば議論に上っている。
マクラーレン・ホンダのレースシートは、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンというチャンピオンコンビが占めているが、Bチームがあれば、マクラーレンの育成ドライバーであるケビン・マグヌッセンとストフェル・バンドーンのレースシートを作ることができる。現在のF1の規約では、2016年にF1に参入するハースとフェラーリの提携のように、チーム間の協力関係の可能性を増すことが可能になっているが、エリック・ブーリエは、マクラーレンもしくはホンダがそのような契約を結ぶ可能性についてはやや否定的だ。「ホンダ内が注意散漫になったり、そこに焦点を与えることによって犠牲を払いたくはない」とエリック・ブーリエはコメント。「状況のバランスをとらなければならない。そのうちわかるだろう」「我々は、考え、話し合い、意見を出し合っている」エリック・ブーリエは、昨年のドライバーであるケビン・マグヌッセンと今年GP2で首位に立っているストフェル・バンドーンを助けるためにベストを尽くしていくと強調した。「嬉しい悲鳴だが、トリッキーでもある」とエリック・ブーリエは、マクラーレンのドライバー余剰について述べた。「彼らのためにベストを尽くしていく」エリック・ブーリエは、ジェンソン・バトンとフェルナンド・アロンソという現在の経験豊富なドライバーラインナップが、発展期にあるホンダにとってベストな選択肢だと確信している。「二人とも信用できるドライバーだ。それは非常に重要なことだ」「彼らが何かをいうときは、全員が耳を傾けるし、彼らが修正しようとしているポイントについて、全員が彼らを信用している。それは大きな変化だ」「2人のジュニアドライバーを起用している場合、彼らが望むことを聞くよりも、むしろ何をするべきかを教えたくなる」「現在の我々のような状況のときは、ホンダとマクラーレンがドライバーの話を聞くのは良いことだ」「彼らは、我々がどこに進む必要があるかについて、過去から導いてくれる」だが、エリック・ブーリエは、2016年のドライバーラインナップが不変であることを確かめるには至っていない。フェルナンド・アロンソには契約があるが、ジェンソン・バトンにも残留するためのオプションがある。「現在、我々は両方のドライバーに満足している」「これ以上はコメントできない。間違った予想、酷い予想、偽りの予想を作りたくないからね」「今日の状況に我々は満足している」