マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、問題が多発しているホンダとのここまでのF1シーズンがもうすぐ2016年の計画に影響を与えかねないことを認めた。マクラーレン・ホンダは、今シーズン1度ポイントを獲得しているだけで、カナダとオーストリアでは2戦連続でダブルリタイアを喫している。
エリック・ブーリエは、マクラーレン・ホンダのプロジェクトが前進していると頑なだが、ここまでの散々な出来が、まもなく来年にも影響を与え始めるかもしれないことを認識している。「まだ来年にどれくらいの影響を与えるかは定かではないが、もうすぐ、かなりすぐに影響を与えていくだろう」とエリック・ブーリエは述べた。「今年、我々は多くの走行時間を逃している。特に冬季テスト、そしてレースでね」「どんなラップでも逃すことになれば、もちろん欠損となる。自分自身で欠損を生み出しているようなものだ」「いくつか焦点を移していくかもしれない。パフォーマンスよりも信頼性に走行時間を使わなければならないときもある」「我々はあらゆる機会を利用しようとしている。数値はないが、とにかく遅れをとっている」「我々は今後のレースで結果を出すためにマシンにもっと多くを投入していく。だが、適切な時期にそれをしなければならない」ホンダは、F1オーストリアGPに新社長の八郷隆弘を連れてきた。F1プロジェクトの総責任者を務める新井康久は、社長交代がF1プロジェクトに対するホンダのコミットメントに影響を及ぼすことはないと述べている。「新CEOからいかなるコメントも受け取ってはいませんが、彼は常に我々がF1に貢献していることを尊重しています」「我々のチームは、シーズン後半と来年に勝てるように努力を続けなければなりません」「我々はそれに取り組んでおり、非常に懸命にプッシュしています」「ペースを得るためことへの最終期限はありません。我々は今後もF1に留まります。約束します」