ロン・デニスは、フェルナンド・アロンソのチームメイトにジェンソン・バトンとケビン・マグヌッセンのどちらか一人を選択するのは痛みをともなう決断だったと述べた。マクラーレンは、2015年にフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンをレースドライバーに起用することを発表。ロン・デニスは、二人を“F1最強のラインナップ”と称した。
2014年にマクラーレンのレースドライバーを務めたケビン・マグヌッセンは、2015年をリザーブ兼テストドライバーとしてチームに残る。報道によると、ロン・デニスは、ケビン・マグヌッセンを支持していたが、株主のマンスール・オジェを含めたマクラーレンの取締役会の投票によって最終的にジェンソン・バトンに決定したという。だが、ケビン・マグヌッセンは、自身Twitterにターミネーターの写真を投稿。あえて、“I’ll be back.”のセリフは書かず、#NeverGiveUpOnTheDreamというハッシュタグを添えた。「でも、僕はまだ素晴らしいチームとともにいるし、まだF1で大きなチャンスがある」とケビン・マグヌッセンはウォーキングで開催された体制発表会で述べた。「まだ十分時間はある。だからとてもポジティブに考えている」「この新たなパートナーシップの一員になることにわくわくしている。サードドライバーでも大きなチャレンジだし、大きなチャンスがある。一歩後退したとしても、たくさんのチャンスがあると思っている」ロン・デニスは、ケビン・マグヌッセンを選択しなかったことはタフだったと認めつつ、「ドライバーたちにとっては苦痛だっただろうが、判断が間違っていたとわかったときに私が感じる苦痛に比べれば、彼らの痛みは何でもないものだ」と述べた。また、ロン・デニスは、決定が遅れたのは、2015年にサードカーの出走を求められた場合に備えてのことだと主張した。2015年のグリッドが16台を下回った場合、契約上、マクラーレン、レッドブルとフェラーリは要求に従ってサードカーを走らせる必要が出てくる。ロン・デニスは、ケータハムとマルシャが破産申請を行い、最終戦が18台で行われたことを受けて、ドライバーを決定する前にサードカーは必要ないという保証が得たかったのだと述べた。「もう一つのファクターはアブダビ後の火曜日に開かれたF1委員会だった。そのアジェンダには意思決定プロセスに重要な関連を持つものがいくつかあった。1つはサードカーの有無、もう一つは一部のチームの経済的な安定に関係していた」「広く知られていているように、グリッドが16台より少なくなれば、契約上3台目を走らせなければならないチームが3つある。その可能性について私は考えていた。F1委員会は、来年の世界選手権に参加するかどうかを彼らがチームに尋ねるの適した環境だった。何台がグリッドに並ぶのか、そしてサードカーが必要かどうかがそこで定まることになっていた」「来年のグリッドに着くために、今も2チームが大きな課題を抱えている。私は彼らに手を貸したいと思っている。サードカーはF1にとって良くないと考えている。しかし、我々には契約がある以上、サードカーが必要になるのであればベストなドライバーたちを選びたい。故に、決定が少し影響され、タイミングも一部に影響を及ぼした」